【キリアン】ローリングインラブの香水レビュー|愛に埋もれて

今回は「Kilian(キリアン)ローリング イン ラブ オードパルファム」について、私の肌で実際に使った感想・香り心地を詳しくレビューしたいと思います。

 

ローリングインラブは、それまでのキリアンの香水とは一線を画すような、あえて多面性を抑えた”白一色”の香りとして生み出されました。

世界とは隔絶された白い繭の中で、体を巻きつけ合うようにして重なる二人。

上気した肌から匂い立つ甘い香りが、この香水のテーマです。

 

当ページでは、ローリングインラブの「基本的な情報」「香りの変化」「詳しい感想」などを掲載しています。

この記事はこんな方にオススメ!

・キリアン、ローリングインラブの香りについて詳しく知りたい

・ミルキーな甘い香りが好き

・「愛」をテーマにした香りを探している

Kilian(キリアン)ローリングインラブとは?

香水の基本情報

タイトル:Rolling in Love Eau de parfum(ローリング イン ラブ オードパルファム)

ブランド:Kilian Paris(キリアン パリ)

香調:フローラル、グルマン

調香師:パルカル・ガウリン

発表:2019年

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By Kilian バイキリアン ローリング イン ラブ バイキリアン オードパルファム ROLLING IN LOVE BY KILIAN EAU DE PARFUM

トップノート:アンブレットシード、アーモンドミルク

ミドルノート:アイリス、フリージア

ラストノート:ムスク、チューベローズ、トンカビーン、バニラ

持続性、強さ、どんな香り?(チャート)

持続性:4.5時間程度

放香性:★★★☆☆ やや強い

【キリアン】ローリングインラブ/オードパルファム、香水イメージチャート

ローリングインラブの香りの変化

トップノート:赤リンゴと白いキャラメル(30分)

付けた途端にミルキーで甘い、美味しそうな匂いが広がる。

私が感じたのは赤リンゴの甘い果汁に、苦みの全くない白いキャラメルを混ぜ、そこにオレンジの酸味を少量加えたような匂い。

なかなかに甘さは強いが、「ねっちょり濃厚」という程ではない。

ノートを確認すると、アーモンドミルクがリストされているのだが、私の肌ではアーモンドっぽさは出てこなかった。

ミドルノート:フレッシュなチューベローズ(1.5時間)

香りの変化は少な目で、相変わらず甘いのだが、トップと比べるとフルーティーさが和らいできたように思う。

ここではアイリスやフリージアが香るとのことだが、はっきりとそれら一つ一つの香りを感じ取ることはない。

トップで感じていた赤リンゴの香りが、フレッシュなチューベローズのフルーティーな甘さに上手く引き継がれている。

その香りと、ミルキーな甘さが混じった匂いになっていた。

ラストノート:クリーミーなチューベローズと粉っぽいバニラ(2.5時間)

フレッシュなチューベローズの部分がクリーミーに変化し、さらに粉っぽいバニラと重なる。

ミドルからラストにかけても変化は少な目で、甘い香りが続いた。

トップ、ミドルとフルーティー&ミルキーな香りで移行するが、ラストではクリーミー&パウダリーな甘さになっている。

最終的には僅かな塩気を含んだ甘さと、アニマリックなムスクで終わりを迎えた。


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キリアン/ローリングインラブの感想と口コミ

白一色で描かれた、新しいキリアンの香水

Kilian Paris(キリアン パリ)、「THE NARCOTICS(ザ ナーコティック)」コレクションの中の一本、「Rolling in Love(ローリングインラブ)」の香り。

Rolling in Loveを日本語にすると、「愛に埋もれて」となるでしょうか。

 

この香水のインスピレーションとなったのは「中毒性のある親密な繭」

世界とは隔絶された白い繭の中、体を巻きつけ合うようにして重なる二人。

上気した肌から匂い立つような甘い香りが、この香水のテーマです。

 

キリアン・ヘネシーはローリングインラブについて、このように話しています。

最近のバルセロナ旅行で私はピカソ美術館を訪れ、彼の古典的な青とピンクの時代から、良く知られるキュビズム様式の時代に至るまで、ピカソの芸術の進化を探りました。

この思い切ったスタイルの変化は、私にKILIANのブランドと美学を完成させる出発点となる、新しいプロジェクトに乗り出す閃きを与えました。

ローリングインラブは、単色の香りを作る目的で、より直接的で多面的ではない新しい嗅覚の形で作り出した最初の香りです。

ローリングインラブは、私が思い描く”白い”香水です。

そのアイデアはアンブレットシード、アーモンドミルク、アイリス、フリージア、ムスクを通して、白のさまざまなテクスチャーを表現することでした。

ーキリアン・ヘネシー(訳・たゆた)

 

キリアンはこの香水は「白い香り」と定義しつつも赤いボトルに詰めていますが、それにはこのような思いがあるからだそう。

「血の赤」は、”肌の下”に潜り込むほどに貴方が誰かを深く愛する時、関係性の情熱を表現するためにあるのです。

ーキリアン・ヘネシー(訳・たゆた)

白と赤の渦

ローリングインラブは、それまでのキリアンの香水とは一線を画すような、あえて多面性を抑える”単色”の香りとして生み出されたのですね。

”白一色”で表現されているのかもしれませんが、その白には濃淡があり、またさらっとしたミルクから ねっとりしたホワイトキャラメルまで、その粘度も多層的になっているように感じます。

 

さて、この香水の重大なキーとなるのは「アーモンドミルク」の香りなのですが、私の肌ではどうしてもこれが出てきません。

季節や昼夜などを切り替えて試しているのですが…。

 

しかし、その代わりにトップのあたりで「赤リンゴ」の香りが出てくるのです。

アダムとイブが食べてしまった、禁断の果実。

それが真っ赤な絵の具となって、白くクリーミーな半固形の香りの中に細い線を垂らします。

 

白と赤、二つの香りは混じり合うことなく渦を描き、螺旋の先で溶けてしまう。

私にとってはこのようなイメージであり、「白一色」ではなく、「二色で構成された香り」に感じています。

 

全体を通して経時的な香りの変化は少なく、シングルノート様。

確かに甘さが強い割に拡散性はそこまで強くない印象ですが、スキンフレグランスと呼ぶほどに線の細い香りではありません。

私の肌では、持続力もまずまずです。

これで「アーモンドミルクの香り」がしっかり出たら最高なんだけどなぁ…。

まとめ

今回は「キリアン/ローリングインラブ オードパルファム」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。

ローリングインラブは、甘さの強い”白い”香り。

私の場合は赤リンゴ、白キャラメル、チューベローズ、バニラ、ムスク等の香りを感じました。

ブランドとしては、あえて多面性を取り除いた「単色の香り」を表現した香水です。

香り選びの参考になれば嬉しいです♪

★「クリーミーで甘い香り」が好きな方はこちらの記事もオススメです。

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参考:Kilian公式ホームページ「Rolling in Love」https://www.bykilian.com/product/19797/70563/perfume/rolling-in-love/the-narcotics#/sku/115026

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