今回は「JO MALONE LONDON(ジョーマローン)オレンジブロッサム コロン」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
青みかんのような熟す前のシトラスから始まり、瑞々しく明るいフローラルへ、最後には花の蜜のようなほんのりとした甘みが出てくる香水です。
全体を通して、爽やかで軽やかな香りが続きます。
この記事はこんな方にオススメ!
・ジョーマローン、オレンジブロッサムの香りについて詳しく知りたい
・シトラスの爽やかな香りが好き
・軽やかな、またウォータリーなお花の香りが好き
JO MALONE(ジョーマローン)オレンジブロッサムとは?
香水の基本情報
タイトル:Orange Blossom(オレンジブロッサム コロン)
ブランド:JO MALONE LONDON(ジョーマローン ロンドン)
香調:シトラス、フローラル
調香師:ジャン=クロード・デルビル
発表:2003年
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トップノート:クレメンタインフラワー
ミドルノート:ホワイトライラック、オレンジブロッサム、ウォーターリリー
ラストノート:アイリス、ベチバー
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:4時間程度
放香性:★★☆☆☆ 弱い
オレンジブロッサムって、どんな香り?
トップノート:青みかんの香り(30分)
付けた瞬間、ミカンの香りが広がる。皮を剥くときの香りに似ており、少し苦味も含んでいるようだ。
グリーンさもあり、「完熟みかん」というよりは「青みかん」の匂いに近い。
この時点では、クレメンタイン(ミカンに似たシトラス)の「花」というよりは、クレメンタインの果実の香りのように感じた。
しかし2、3分もするとお花の甘い香りが出てきて、オレンジの爽やかな酸味と花粉の匂いが混じったような、生花的な匂いになってきた。
ミドルノート:柑橘から花の香りへと変化(2時間)
さらにフローラルの要素が強くなる。
パウダリーな甘さはなく、ホワイトフローラル系の甘ったるさもない。生花店の中にいるような、透明感ある瑞々しい花の匂いだ。
この辺りではウォーターリリー(睡蓮)の香りが際立っている。
トップからあったシトラスの香りはだんだん弱まっていき、シトラス:フローラル=7:3の割合だったものが、1:9くらいまでバランスが変化した。
ラストノート:花の蜜が加わる(1.5時間)
ミドルからラストへの変化は、私にはほとんど感じられない。
ブランドの公式によると”ウッディーなブレンド”とあるのだが、特にウッディーな香りとは思わない。
また”オリスウッドとバルサミコのようなベチバー”との記載もあるのだが、酸っぱい匂いもないので、これはもしや「バルサミック(バルサム様、樹脂様)」の間違いだろうか?と思ったりもする。
樹脂っぽく重い甘さもないんだが(ないんかい!)、花の蜜のような暖かい甘みはラストノートで感じることが出来た。
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ジョーマローン/オレンジブロッサムの解説と感想
自然豊かな「ホテル・ベル・エアー」に触れる
2003年にJO MALONE LONDONより登場した「Orange Blossom(オレンジブロッサム)」の香り。調香はジャン=クロード・デルビル氏です。
彼の調香した中には「ハッピー(クリニーク、1998年)」がありますが、こちらは(遠き)青春時代に大流行した香り。
オレンジブロッサムをつけてこの記事を書いていると、なんだかハッピーが付けたくなってきました。
いきなり話が逸れてしまいました。
オレンジブロッサムの話に戻りますが、こちらの香水はアメリカ、ロサンゼルスにあるホテル「ベル・エアー」の滞在中に閃きを得て生み出されたものです。
ホテル・ベル・エアーは、第二次世界大戦終結間もない1946年にロサンゼルスで開業しました。
高級住宅街の中心にありながら客室数は103室と控えめで、隠れ家的な高級リゾートホテルとなっています。(ちなみに、その内のなんと45室がスイートルームです!)
立地的にも当然想像されることなのですが、多くのハリウッドセレブ達にも愛用されてきた歴史ある場所です。
そんなホテル・ベル・エアーの敷地内は、溢れんばかりの青々とした樹々や、色鮮やかな花々に囲まれています。
まるでスペイン統治時代まで時が遡ったかのような、地中海を想わせるロマンティックな自然の美しさ。
その中で漂ってくる、肺をいっぱいにして吸い込みたくなるオレンジの爽やかな花の香りこそが、この「オレンジブロッサム」という香水の起源となっているのです。
妖精が遊んでいるような
さて、オレンジブロッサムを肌に一噴き。
少し苦味を含んだグリーンなシトラスの香りが広がりますが、ライムのような強い酸味はありません。青みかんのような、熟す前のシトラスの匂いになっています。
ほどなくしてフローラルの要素も出てきます。
「オレンジの花」と言えば「バスクリンっぽさはあるのかい?」というのが気になる所ですが、この香水においてもやはり少し感じられます。
でもフローラルの香りが時間と共にどんどん増すので、付け初めから1時間もすると”バスクリン”は失われていきます。
そしてオレンジの花だけでなく、ライラックや睡蓮といった花々が香りの主役となるのです。
この香水の芯となるのは、これら花々の瑞々しい香りです。それは生花に囲まれているようなイメージ、いわゆる”お花屋さんの匂い”といった香りになっています。
ところで、この香水をつけると私はいつも「妖精が遊んでいるみたいだな」と思います。
小川のほとりを、生い茂る樹々の間をひらひら飛び回っているような、自然の豊かさや明るさを感じさせてくれるのが「オレンジブロッサム」という香水なのです。
まとめ
今回は「ジョーマローン、オレンジブロッサム コロン」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
オレンジブロッサムは、青みかんのようなシトラスから始まり、透明感があってウォータリーなお花の香りに変化していきます。
キラキラした明るいシトラスフローラルの香調で、割とどんな場面でも使いやすい香りかと思います。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:JO MALONE LONDON公式ホームページ「オレンジ ブロッサム コロン」https://www.jomalone.jp/product/25946/10106/colognes/orange-blossom-cologne