今回は「PENHALIGON’S(ペンハリガン)ザ リベンジ オブ レディ ブランシュ(ブランシュ夫人の復讐)オードパルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
ザ リベンジ オブ レディ ブランシュは、スパイシー&グリーンフローラルから始まり、後半ではオリスのパウダリーな優しい香りへと変化する香水です。
ブランシュ夫人のような「二面性」を感じさせる香り。
この記事はこんな方にオススメ!
・ペンハリガン、ブランシュ夫人の復讐の香りについて詳しく知りたい
・グリーンフローラルやパウダリーな香りが好き
・強い女性が好き
PENHALIGON’S(ペンハリガン)ザ リベンジ オブ レディ ブランシュとは?
香水の基本情報
タイトル:THE REVENGE OF LADY BLANCHE Eau de Parfum(ザ リベンジ オブ レディ ブランシュ/ブランシュ夫人の復讐 オードパルファム)
ブランド:PENHALIGON’S(ペンハリガン)
香調:フローラル、パウダリー
調香師:Daphné Bugey(ダフネ・ブジェ)
発表:2016年
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\ポイント5倍/ペンハリガン ザ リベンジ オブ レディ ブランシュ オードパルファム 75ml PENHALIGON'S BLANCHE EDP PORTRAIT ポートレート [jun] |
トップノート:ナルシス、ヒヤシンス
ミドルノート:オリス、ショウガの花、アンジェリカ
ラストノート:サンダルウッド
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:6時間程度
放香性:★★★☆☆ やや強い
ザ リベンジ オブ レディ ブランシュ(ブランシュ夫人の復讐)はどんな香り?
トップノート:瑞々しいグリーンフローラル(40分)
水仙やヒヤシンスの、グリーンで瑞々しいフローラルからスタートする。
爽やかな花の甘さも、ほんのりと感じる。
カーネーション系のスパイシー・フローラルも混じっているように思う。
ミドルノート:アンジェリカとオリス(50分)
少しずつ、オリスのパウダリーさが出てくる。
アンジェリカのセリ科らしいスパイシーなグリーン香や、土っぽい苦味もしっかり感じる。
パウダリーさが加わることで香りに丸みが出たが、甘さは少なく、すっきりした香調が続く。
ラストノート:パウダリーが強まる(4.5時間)
グリーンやスパイシーな香りを残しつつ、パウダリーさが強まる。
ニベア ハンドクリームのような甘さも感じる。
私にはウッディーは感じられないが、パウダリーな側面が強いタイプのサンダルウッドが、アイリスの粉っぽさの中に溶け込んでいるのかも。
そこからは大きく香りが変わることなく、フェードアウトしていった。
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ザ リベンジ オブ レディ ブランシュの解説と感想
復讐は優雅に微笑みながら
2016年に始まった、ペンハリガンのポートレート コレクション。
こちらは架空の貴族やその周りの人々を描いた、香りのコレクションです。
本ページでご紹介しているのはそんなポートレートの中の一つ、ジョージ卿の妻をテーマに作られた「THE REVENGE OF LADY BLANCHE Eau de Parfum(ザ リベンジ オブ レディ ブランシュ)-ブランシュ夫人の復讐-」の香り。
(抜粋)ブランシュ夫人はとても献身的で、絵に描いたような魅力的な女性です。しかし、一方で罪を犯すことも恐れません。社交的である反面、危険な女性であるとも言えるのです。
シェイクスピアも警告しています、「ふられた女の恨みほど怖いものはない」と…
真の罪は、灯りが消された暗闇の中に置いておくべきものを置いておかなかったことではないでしょうか。
ーラトリエデパルファム公式HPより
夫であるジョージ卿はクララという女性と愛人関係にあり、子どもまで作っている…。
ブランシュ夫人の復讐相手は、もちろんジョージ卿です。
▼ジョージ卿の香りはこちら▼
【ペンハリガン】ザ トラジェディ オブ ロード ジョージのレビュー
説明に出てくる「暗闇の中に置いておくべきもの」とは、私は「信頼」じゃないかと思います。
夫の愛が他の女に移ったから…とかではなく、信頼をぶち壊したことが許せないのではなかろうか。
「浮気許さん!キー!!」ってなっているのではなく、ブランシュ夫人は静かにキレていらっしゃる…。
「そろそろ、消えて頂こうかしら?」と優雅に微笑んで紅茶を傾ける、そんな女性だと思います。
グリーン・スパイシーな苛烈さと、パウダリーな気品
さて、香りについて。
ザ リベンジ オブ レディ ブランシュは、すっきりしたグリーンフローラルを中心とした”すまし顔”の香水。
キリリとしたスパイシーさも重なり、ブランシュ夫人の”鉄の女”らしさを加速させています。
ブランシュ夫人は、やられたまま黙って泣いているような女性ではありません。
ボトルデザインもヒョウがモチーフ。美しく獰猛な姿が、彼女にぴったりです。
トップに出てくる毒花として有名な「水仙」も、「なるほどジョージに盛る気ですね…」と妙に納得。
香り前半では、水仙・ヒヤシンス・アンジェリカのグリーン・スパイシーな側面が強く出るものの、後半ではオリスのパウダリーな優しさが増していきます。
まるでブランシュ夫人の「苛烈さ」と「気品に満ちた優しさ」という二面性を表しているかのようです。
全体的に、グリーンさの強いクラシックな香りです。
ざっくり分類すると、シャネル/№19やディオール/ミスディオール(オリジナル)と似た雰囲気の香水だと思います。
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参考:
PENHALIGON’Sホームページ「THE REVENGE OF LADY BLANCHE」https://www.penhaligons.com/uk/en/product/the-revenge-of-lady-blanche-000000000065173407
ラトリエデパルファムホームページ「THE REVENGE OF LADY BLANCHE」https://latelierdesparfums.jp/pages/penhaligons-portraits-collection-lady-blanche