今回は「DIOR(ディオール)ヒプノティックプワゾン オードゥトワレ」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
ヒプノティックプワゾンは、「練乳や杏仁豆腐のようなミルキーで甘い香り」が主役の香水です。
ページ後半では、オリジナル(初代)版と現行版のヒプノティックプワゾンの香りにどんな違いがあるのか、比較したものを載せています。
この記事はこんな方にオススメ!
・ディオール、ヒプノティックプワゾンの香りについて詳しく知りたい
・杏仁豆腐のような甘い香りが好き
・現在のヒプノティックプワゾンとオリジナル版では、どんな違いがあるのか知りたい
DIOR(ディオール)ヒプノティック プワゾンとは?
香水の基本情報
タイトル:Hypnotic Poison Eau de Toilette(ヒプノティックプワゾン オードゥトワレ)
ブランド:CHRISTIAN DIOR(クリスチャン・ディオール)
香調:グルマン
調香師:アニック・メナルド(オリジナル)
発表:1998年
廃盤:2005年 日本での販売終了
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トップノート:ココナッツ、アプリコット、プラム、ピメントベリー
ミドルノート:ジャスミン、チューベローズ、リリーオブザバレー、ローズ、ローズウッド
ラストノート:バニラ、アーモンド、サンダルウッド、ムスク
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:5.5時間程度
放香性:★★★★☆ 強い
ヒプノティックプワゾンって、どんな香り?
トップノート:ミルキーな甘さ+スパイス(20分)
ココナッツミルクとアーモンドミルクを混ぜ、その上にスパイスを乗せた香りから始まる。
スパイスの部分は、シナモンやナツメグのように「乾いた樹皮」を感じさせる匂いになっている。
私の肌では、フルーティーさは あまり出てこなかった。
ミドルノート:ミルキーな甘さ+軽いジャスミン(2時間10分)
トップに比べると「スパイシーさ」が薄れ、「甘くミルキーな香り」は増す。
ここでは、練乳や杏仁豆腐のようなミルキーさが主役だ。
フローラル要素としては「軽めのジャスミン」の香りはするが、これは脇役に回っている感じ。
ミルキーで甘いミドルノートは、長く続いた。
ラストノート:ミルキーなサンダルウッド(3時間)
ミドルからラストにかけての変化は殆どなく、「ミルキーで甘い香り」のまま、強さだけが薄らいでいく。
ミドルノートで脇役として香っていたジャスミンは、ここまで来ると ほとんど感じられなくなった。
ラストに入って さらに1時間もすると、練乳系のミルキーさが薄れ、後にはサンダルットが残った。
このサンダルウッドは「辛さ」や「酸味」は少なく、「ミルキー」なタイプだ。
なので最後まで「ミルキーな香り」というイメージは崩れず、香りの変化もグラデーション的で美しい。
全体を通して、グルマン系の甘い香りが続く。
冬から早春くらいの、寒い季節に似合いそうな香り。
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ディオール/ヒプノティックプワゾンの解説と感想
ミルキーで甘い、3番目のプワゾン
ディオールの「プワゾン」シリーズ、3作目「Hypnotic Poison(ヒプノティックプワゾン)EDT」の香りは、タンドゥルプワゾンから4年後、1998年に発売されました。
日本では2005年頃に販売終了(国内 廃盤)となっていますが、世界的にはまだ売られている香水です。
日本で廃盤となった前後だと思うのですが、オリジナルのレシピから香りに大きく変化があったようですね。
(本ページでは、現行版のヒプノティックプワゾンのレビューを載せています。)
Hypnotic(ヒプノティック)とは、「催眠の」「催眠術にかかったような」「魔法にかかったように興味を引かれる」「うっとりさせる」などの意味を持ちます。
ですので、ヒプノティックプワゾンは「催眠にかけたように、あなたをうっとりさせる毒」という意味なんですね。
そんなヒプノティックプワゾンは、「ココナッツミルクやアーモンドミルク、バニラといった、杏仁豆腐や練乳のようなミルキーで甘い香り」の香水となっています。
ちなみにそれまでの2作である「プワゾン」ではチューベローズが、「タンドゥルプワゾン」では石けん調の香りが、それぞれの主役となっていました。
今回は「DIOR(ディオール)プワゾン オードゥトワレ」について、どんな香りかご紹介したいと思います。 プワゾンは、チューベローズをメインに据えて、ベリーやスパイスを上層に、バニラ・杏仁豆腐系の甘さを下層に重ねた香[…]
今回は「DIOR(ディオール)タンドゥルプワゾン オードゥトワレ」について、どんな香りかご紹介したいと思います。 タンドゥルプワゾンは、「石けん調の香り」を中心に、トップではベルガモットが、ミドルでは生花様のホワイ[…]
ですので、これら3作は全然違う香りなのですが、共通している部分もあります。
それは「トップでのスパイスの効かせ方」。
プワゾンでは「ホワイトペッパーのようなドライな辛さ」がチューベローズの色気を引き立て、タンドゥルプワゾンではアサフェティダ(悪魔の糞)が石けん系の香りを立体的で奥深く見せています。
そしてヒプノティックプワゾンでは、「シナモンやナツメグのような、乾いた樹皮を思わせるスパイシーさ」があるおかげで、「ミルキーで美味しそうな甘さなのに、”幼い”香りにはならない」という効果があるのだと思いました。
美味しそうなグルマン香水ですが、さすがプワゾン(毒)。
色気も存分に感じさせてくれます。
ヒプノティックプワゾン、オリジナル(初代)と現在の香りの違い
手元にオリジナル版のヒプノティックプワゾンがあるのですが、現行版と香りにどんな違いがあるのか、比べてみたいと思います。
(20年以上前のボトルになりますので、香りは劣化しちゃってる部分もあります。)
まずトップノートについて。
現行版では、ミルキーな甘さに乾いたスパイシーさが乗っている形です。
一方オリジナルでは、スパイシー×ウッディーな香りから始まります。
アーモンドの渋皮みたいな香りです。
そして10分ほどかけて、ゆっくりと奥の方からミルキーな甘さが立ちのぼってくる感じ。
そしてミドル。
現行版では「杏仁豆腐+ジャスミンティーをミキサーにかけて綺麗にブレンドした」という感じなのですが、オリジナルでは「杏仁豆腐まるごとミキサーにかけてクリーミーにしました」という香りがします。
ですので、現行版よりオリジナルの方が濃厚で、もったり感も強いです。
オリジナルの方では、そこから「少しの焦げたウッディー + バニラ」の甘さが出て、キャラメル様の甘い香りに変化します。
さらに現行版 同様に、ミルキーなサンダルットが出てきてドライダウン…といった流れになっています。
比べてみると、オリジナルの方が香りの変化がダイナミックかつ、濃厚。
「力強さ」を感じさせます。
現行板でも杏仁豆腐系の甘い香りなのですが、ジャスミンサンバック系の軽やかさが、多少甘みを抑えているように感じました。
まとめ
今回は「ディオール/ヒプノティックプワゾン」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
ヒプノティックプワゾンは、ココナッツミルクやアーモンドミルク、バニラといった杏仁豆腐や練乳を連想させるミルキーで甘い香りです。
過去に販売されていたオリジナルの方が、濃厚でもったり感も強い香りになっていました。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
★「杏仁豆腐の香り」が好きな方はこちらの記事もオススメです。
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参考:Dior公式ホームページ「HYPNOTIC POISON EAU DE TOILETTE」https://www.dior.com/fr_fr/beauty/products/hypnotic-poison-eau-de-toilette-Y0063401.html