【ディオール】タンドゥルプワゾンの香水レビュー|蜘蛛の狩り

今回は「DIOR(ディオール)タンドゥルプワゾン オードゥトワレ」について、私の肌で実際に使った感想・香り心地を詳しくレビューしたいと思います。

 

タンドゥルプワゾンは、「石けん調の香り」を中心に、トップではベルガモットが、ミドルでは生花様のホワイトフローラルとハチミツが、そしてラストではパウダリーなムスク・バニラ・サンダルウッドが重なるような形になっています。

アサフェティダやハチミツのアクセントが効いており、”立体感のある”ソーピーな香りが楽しめる香水です。

 

当ページでは、タンドゥルプワゾンの「基本的な情報」「香りの変化」「詳しい感想」などを掲載しています。

この記事はこんな方にオススメ!

・ディオール、タンドゥルプワゾンの香りについて詳しく知りたい

・石けん系の香りが好き

・立体感のある香り、味わい深い香りを求めている

DIOR(ディオール)タンドゥルプワゾンとは?

香水の基本情報

タイトル:Tendre Poison Eau de Toilette(タンドゥルプワゾン オードゥトワレ)

ブランド:CHRISTIAN DIOR(クリスチャン・ディオール)

香調:フローラル、ソーピー

調香師:エドゥアール・フレシエ

発表:1994年

廃盤:2010年ごろ 販売終了

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トップノート:アサフェティダ、ベルガモット、ローズウッド、タンジェリン、ガルバナム

ミドルノート:チューベローズ、ハニー、オレンジブロッサム、フリージア、ローズ

ラストノート:ムスク、サンダルウッド、ヘリオトロープ、バニラ

持続性、強さ、どんな香り?(チャート)

持続性:5.5時間程度

放香性:★★★☆☆+ やや強い

【ディオール】タンドゥルプワゾン、香水イメージチャート

タンドゥルプワゾンの香りの変化

ディオール/タンドゥルプワゾンの香水レビュー『蜘蛛の狩り』

トップノート:苦いベルガモットと立体的な石けん(20分)

始まりは、苦みの効いたベルガモット。

2、3分ほどで、ウッディーも薄く重なる。

つけ始めから5分もすると強いベルガモットのシトラス香はなくなり、石けん調の「ほんのり甘い匂い」でまとまってくる。

アサフェティダがアクセントに効いているお陰で、”のっぺり・ぺちゃっと”した感じではなく、”立体的・陰影のある”石けんの香りになっていた。

ミドルノート:ソーピーなベースに、ホワイトフローラルとハニーが重なる(50分)

シトラスノートが消え去り、香りに「甘み」が増して来たらミドルノートに入る。

チューベローズの特徴的な甘さはあまり強くなく、ソーピーなベースに軽やかな生花様の白い花々がふんわり重なっている感じ。

そしてそこに、ハチミツの”クセ”が混じる。

ハチミツの強い甘みはないのだが、「あ!ハチミツみっけ!!」と思うような、特徴的なツンとした”クセ”が香りの端々に感じられる。

ラストノート:粉っぽいムスク、バニラ、サンダルウッド(4.5時間)

パウダリーな甘い香りで、ドライダウに向かう。

相変わらずソーピーさは残っており、そこに粉っぽいバニラとお香のようなサンダルウッドが重なっている。

さほど重い香りではなく、ふわふわした優しい甘さだ。

 

香調的には、レディース向け。

ラストノートでは特に、春のひだまりのような柔らかい温もりを感じさせる香水だった。


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ディオール/タンドゥルプワゾンの感想と口コミ

主役は”立体感ある”石けん調の香り

Dior(ディオール)の「POISON(プワゾン)」発売から9年後、1994年に登場した「Tendre Poison(タンドゥルプワゾン)」の香り。

調香は、元祖プワゾンと同じエドゥアール・フレシエ氏です。

「Tendre(タンドゥル)」とは、フランス語で「柔らかい」「優しい」という意味を持ちます。

つまり、「タンドゥルプワゾン」は「優しい毒」という意味。

 

私の肌だと、この香水の主役は「石けん調の香り」になっています。

「温もりと清潔感を備えたソーピーな甘さ」が常に香りの中心にあり、トップでは苦いベルガモットが、ミドルでは生花様のホワイトフローラルとハニーの”クセ”が、そしてラストではパウダリーなムスク・バニラ・サンダルットが重なる形で香りが展開します。

 

ソーピーさがメインの香水では、”のっぺり”した香りに感じることも多いのですが、タンドゥルプワゾンでは”立体的”な感じがします。

ココアに一振りのブラックペッパーを加えるように、少しのアクセントが味わい全体を豊かにするような「奥行き」を感じさせるのです。

(ココア+ブラックペッパーやったことない方は、良かったらお試しあれ。美味しいですよ~。)

 

このブラックペッパーの役割を担っているのが「アサフェティダ」であり、「ハニー」です。

アサフェティダとは、別名「悪魔の糞」とも呼ばれれるスパイス。

主にインドで使われている香辛料の一つですが、「腐った玉ねぎ」のような強烈な匂いがするそうです。

 

もちろんタンドゥルプワゾンを付けても「腐った玉ねぎ!!」とは感じないのですが、これが極少量加わることで、味わい深いソーピーさを生み出しているのでしょう。

そしてハチミツもまた、特徴的なコクというか、クセを持っていると思うのですが、ミドル以降ではこのハチミツが”ブラックペッパーの役割”を引き継いでいくのです。

「プワゾン」と「タンドゥルプワゾン」の違い

さて、「プワゾン」と「タンドゥルプワゾン」の違いについてお話していきたいと思います。

名前だけ見ると「タンドゥルプワゾンは、プワゾンをマイルドにした感じかな?」と思うかもしれませんが、この2つは全然違う香りです。

 

プワゾンでは「チューベローズ」がメインになっていますが、タンドゥルプワゾンでは「立体的な石けん調の香り」が主役。

チューベローズはタンドゥルプワゾンでも一つのパーツとしては存在しますが、「主役」と呼べるほど強くは香りません。

 

では、プワゾンに比べて「色っぽさ」が薄れたのかというと、そうでもありません。

私は、プワゾンには「どこか高慢で、なのに目が離せないような魅力を持った色っぽさ」があると思っているのですが、タンドゥルプワゾンには「頬杖をついて、『ふふふ』と含み笑いをするような、優しい色っぽさ」といったイメージを抱きます。

 

プワゾンが、一瞬で獲物を刈り取る「カマキリ」とするならば、タンドゥルプワゾンは、気づいた時には身動きが取れなくなってしまう「クモ」の狩り。

タンドゥルプワゾンが、”優しい香り”だからと侮るなかれ。

やはり人の心を絡め取る、”毒”を含んだ香水なのです。

まとめ

今回は「ディオール/タンドゥルプワゾン」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。

タンドゥルプワゾンは、石けん調の香りを主役にした香水です。

柔らかなソーピー系であっても、アサフェティダやハニーのアクセントが効いており、香りに立体感をもたらしています。

今は亡き、名香の一つだと思います。

香り選びの参考になれば嬉しいです♪

★「石けん調の香り」が好きな方はこちらの記事もオススメです。

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