今回は「JO MALONE LONDON（ジョーマローン）グリーンアーモンド&レッドカラント コロン」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
グリーンアーモンド&レッドカラントは、青々とした”生ナッツ”の香りとシトラスやレッドカラントの爽やかな酸味が重なった香水です。
後半はトンカビーンの甘い香りが強くなり、パウダリーで温もりある香調へと変化していきます。
この記事はこんな方にオススメ！
・ジョーマローン、グリーンアーモンド&レッドカラントの香りについて詳しく知りたい
・爽やかさでフレッシュな香りが好き
・でも甘さや温もりも欲しい
JO MALONE（ジョーマローン）グリーンアーモンド&レッドカラントとは？
香水の基本情報
タイトル：Green Almond & Redcurrant Cologne（グリーンアーモンド＆レッドカラント コロン）
ブランド：JO MALONE LONDON（ジョーマローン ロンドン）
香調：アロマティック
調香師：マチルデ・ビジャウイ（Mathilde Bijaoui）
発表：2017年
トップノート：シトラスノート、レッドカラント
ミドルノート：グリーンアーモンド
ラストノート：トンカビーン、シダーウッド
持続性、強さ、香りのチャート
持続性：3.5～4時間程度
放香性：★☆☆☆☆＋ とても弱い～弱い
グリーンアーモンド&レッドカラントって、どんな香り？
トップノート：酸味と爽やかなグリーン、仄かな甘さ（20分）
レモン系と赤スグリの酸味を中心に、針葉樹の葉のような爽やかなグリーンとオレンジ果汁のような甘さも少々。
これらが混ざった、軽やかなトップノートだ。
明るくフレッシュな香り。
ミドルノート：フレッシュフルーティーに、生ナッツの香り（1時間）
生のリンゴとオレンジを足して２で割ったような、甘さの少ないフレッシュフルーティーが香る。
そしてそこにナッツが加わっている。
このナッツはローストしたような香ばしい物ではなく、そのままでは食用に出来ない「生のナッツ」といった香りだ。
時間と共に、トンカの甘さも重なってきた。
ラストノート：トンカの温もりある甘さ（2.5時間）
徐々にトンカの甘さが強まり、フレッシュな香りからパウダリーで温もりのある雰囲気へと変化していく。
シダーもノートに入っているが、ウッディーさは特に強く出ない（最後にちょっとだけアンバーっぽい感じはある）。
全体的に香り立ちは弱く、持続も短め。
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解説と感想
生ナッツと爽やかなレッドカラント
2017年にホリデー限定で登場した「Green Almond & Redcurrant（グリーンアーモンド&レッドカラント）」の香り。
こちらは2023年ホリデーシーズンでも、再販されていましたね！
その名の通り、青々とした”生ナッツ”のような香りと、シトラスやレッドカラント（赤スグリ）の爽やかな酸味を感じさせる香水となっています。
ホリデーの香りって、スパイスのたっぷり効いたグルマン系とか、モミの木の側にいるようなウッディーのイメージが強いですよね。
グリーンアーモンド&レッドカラントも、名前だけみると「アーモンドの香ばしさとベリーのジューシーな甘酸っぱさのグルマン系かな？」と思うのですが、そうではありません。
後半ではトンカの甘さも重なってきますが、グルマンと言えるほどの強さは無く、この香水のメインは軽やかでアロマティックな香りとなっています。
クリスマスカラーの静かな森をイメージさせる
さて、グリーンアーモンド&レッドカラントを身に纏って。
この香水がイメージさせるのは「深い森の中」。
森といっても、パチョリやベチバー、モスといったジメジメした土っぽい香りではありません。
明るく陽が差した、穏やかな森です。
静かに広がる針葉樹の葉の深緑、透き通るようなレッドカラントの明るい赤。
そこに点々と枯れ葉の上に転がる木の実の茶も加わり、クリスマスに相応しい色彩を脳内に描きます。
（赤スグリの旬は初夏だけど）
そしてこの香水の素晴らしいところは、何といってもナッツの香り。
これがローストした香ばしさやカリっとした美味しそうなものではなく、食用に出来ないような”生ナッツ”の香りになっている所が実に良い！
青臭さやちょっとしたえぐみ、ナッツの持つ油脂分の仄かな甘さ。
これらを含んだ香りなのです。
この生ナッツの香りが現れると、先ほどのクリスマスカラーの森にリスがちょこまかと顔を出し、しっぽをフサフサ揺らしながら木の実を齧っているよう。
香りの脳内イメージが可愛いな、おい。
最後の方はトンカの甘さがしっかり出てきますが、濃厚さは無く、通年綺麗に香ると思います（暑い季節も大丈夫）。
ユニセックスに使え、香り立ちも控えめなので、様々なシーンで使いやすい香水です。
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