【ラルチザンパフューム】フーアブサンとは?スパイスと針葉樹の香り

今回は「L’ARTISAN PARFUMEUR(ラルチザン パフューム)フー アブサン オードパルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。

 

フーアブサンは、20世紀初頭に製造禁止となった”いわくつき”のお酒――アブサンをテーマにした香水です。

スパイスと針葉樹の葉の爽やかなグリーンが重なる、リラックス感のある香りが続きます。

 

この記事はこんな方にオススメ!

・ラルチザン、フーアブサンの香りについて詳しく知りたい

・お酒系の香水が好き

・アロマティックなメンズ寄りの香りが好き

L’ARTISAN PARFUMEUR(ラルチザン パフューム)フーアブサンとは?

香水の基本情報

タイトル:FOU D’ABSINTHE Eau de Parfum(フーアブサン オードパルファム)

ブランド:L’ARTISAN PARFUMEUR(ラルチザン パフューム)

香調:スパイシー、ウッディー

調香師:Olivia Giacobetti(オリヴィア・ジャコベッティ)

発表:2006年

トップノート:ニガヨモギ、アンジェリカ、カシスの芽

ミドルノート:スターアニス、パチョリ、クローブ、ナツメグ、ペッパー、ジンジャー

ラストノート:パインニードル、バルサムファー、インセンス、シスタス

持続性、強さ、香りのチャート

持続性:4.5時間程度

放香性:★★☆☆☆ 弱い

【リキッドイマジネール】フーアブサンのイメージチャート

フーアブサンって、どんな香り?

【ラルチザンパフューム】フーアブサンとは?スパイスと針葉樹の香り

トップノート:苦みと青さと辛さ(10分)

漢方っぽい苦み、ナッツや純ココアパウダーのようなパチョリ、針葉樹の葉のような青さとブラックペッパーのスパイシーさを混ぜたトップノート。

フゼアではないが、それと類似するような男性的な香調になっている。

ミドルノート:スパイスが主役(50分)

香り立ちが柔らかくなり、トップの香りを残しつつもスパイスの部分が立ってくる。

トップではペッパーの辛みを感じたが、ここではそこにジンジャーと少量のシナモンも加えた香りに思えた。

スパイスを水に漬けてその風味を移したみたいに、アロマティックで瑞々しく、透明感のある香りになっている。

ラストノート:寺系の香りも重なってフェードアウト(3.5時間)

松の葉の、ウッディーで清々しいグリーンな香りが主役へと変化してくる。

そこに、日本のお寺の中に居るようなお香系の香りも薄く重なっている。

そしてそのまま淡くなり、終わっていった。

 

全体的な香調の変化は少なめで、トップ・ミドル・ラストと香りの展開は速い。

香り立ちも軽めとなっていた。


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ラルチザン/フーアブサンの解説と感想

いわくつきのお酒「アブサン」の香水

2006年に登場した「FOU D’ABSINTHE(フーアブサン)」の香り。

fouとは、フランス語で「狂った」や「狂人」という意味。

つまりこの香水名を日本語にすると「アブサンの狂人」となります。

フーアブサンは、薬草系リキュール「アブサン」をテーマにした香水なのですね。

 

香りから、インスピレーションの「緑の妖精」がやってくる。

パリの自由奔放な禁じられた悪徳――アブサンが狂気を煽り、邪悪な夢とムーランルージュでのワイルドな夜をもたらす。

フレッシュでクールなスパイシーノートと温もりのあるウッディーのバランスが良く、この香りはコントラストのお酒の遊び場を捉えているのです。

ーラルチザンパフューム公式ホームページより(訳・たゆた)

 

アブサンはニガヨモギやアニスなどを原料としたお酒で、苦みとキレのある爽やかな青々とした香りが特徴だそうです。

(私は飲んだことないの。ぜひ飲んでみたい。)

 

ニガヨモギの成分であるツヨン(ツジョン)という物質に幻覚作用があり、20世紀はじめ頃にはフランスやスイスなどのヨーロッパの国々において、製造販売が禁止されたという歴史があります。

現在はツヨンの濃度が規定内であれば大丈夫とのことで、普通に売られていますよ。

 

アブサンは多くの芸術家に愛されたお酒でもあり、ゴッホはアブサンによって身を滅ぼしたというウワサまでありますね。

片耳を切り落としたのも、アブサンに一因があったのでは…と言われています。

緑色をしたお酒なので「緑の妖精」という愛称で親しまれている、”いわくつき”のお酒なのです。

スパイスが主役、心地よい針葉樹の香りも続く

さて、フーアブサンを肌に一噴き。

まずは漢方系の苦みとパチョリの暗さ、そして針葉樹の葉の持つ爽やかなグリーン香から始まります。

そこにブラックペッパーのパンチある辛みも効いて、すっきりと纏まっている感じ。

 

この香水の主役はスパイスだと思います。

ブランド公式情報ではスターアニス(中華料理でよく使われる八角)もキーノートとして挙げられていますが、これはあまり強くはないようです。

「八角の匂いがするはず!」と思って嗅ぐとそんな気もせんでもないですが、普通に身に纏っている分には、ペッパー・ジンジャー・シナモンのミックスのように感じました。

 

そして森の中に居るような、深呼吸したくなる針葉樹の葉のウッディー×グリーンな香りもトップからラストまで軸となって香ります。

ラストでは、そこに寺系の香りを重ねてフェードアウト。

非常にリラックス感のある香りになっていました。

 

分類的にはメンズ寄りの香調かと思いますが、もちろん女性が付けても素敵。

系統で言うと、サンタマリアノヴェッラ「ポプリ」やディプティック「ロー」などがお好きな方は、こちらも好みに合うんじゃないかなと思いました。

まとめ

今回は「ラルチザン パフューム/フーアブサン オードパルファム」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。

フーアブサンは、ニガヨモギやアニスなどから作られたお酒「アブサン」をテーマにした香水です。

辛みの効いたスパイスと、森の中に居るような爽やかな針葉樹の香りが楽しめますよ。

香り選びの参考になれば嬉しいです♪

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参考:L’ARTISAN PARFUMEUR公式ホームページ「FOU D’ABSINTHE」https://www.artisanparfumeur.com/en-gb/fragrance/all-fragrances/fou-d-absinthe-eau-de-parfum-1655370.html

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