今回は「FRASSAÏ(フラッサイ)ドルミール アル ソル オードパルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
ドルミールアルソルは、「太陽の下で眠るような感覚」をテーマにした香水です。
ミモザの温かで明るい香りと、暗めのウッディーがコントラスト豊かに香ります。
この記事はこんな方にオススメ!
・フラッサイ、ドルミールアルソルの香りについて詳しく知りたい
・ミモザの香りが好き
・パチョリやベチバーといった土っぽい香りも好き
FRASSAÏ(フラッサイ)ドルミール アル ソルとは?
香水の基本情報
タイトル:Dormir al Sol Eau de parfum(ドルミール アル ソル オードパルファム)
ブランド:FRASSAÏ(フラッサイ)
香調:フローラル、ウッディー
調香師:Irina Burlakova(イリーナ・ブラコバ)
発表:2024年
トップノート:ライム、マンダリン、フォレストペッパー ピュアジャングルエッセンス
ミドルノート:ミモザ アブソリュート、ブランデー ピュアジャングルエッセンス、グランチャコ産ガイアックウッド
ラストノート:バーボン ベチバー、ガヨ産パチョリ、サフラン
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:6.5時間程度
放香性:★★★☆☆+ やや強い~強い
ドルミールアルソルって、どんな香り?
トップノート:アーシー+グリーン+スパイシー(20分)
ベースにある、パチョリの「湿った黒い土の匂い」が中心となって香る。
山中に落ちている小枝を折ったような湿ったウッディーと、ゴボウのような匂い(ベチバーかな?)。
そこに、瓜感のあるグリーンさも含まれているように感じる。
10分程するとペッパー系のスパイシーも重なってきた。
ミドルノート:ミモザの香り(1時間)
ミモザのパウダリーな甘さが出て来たらミドルノートに入る。
このミモザがドルミールアルソルの主役だ。
ここでもやはり、瓜っぽいグリーンさが少々混じっているように思う。
ブランデーが入っているとのことだが、甘くフルーティーで濃厚なお酒っぽさはない。
「言われてみたら、確かに洋酒っぽい香りがするなぁ」くらいの軽めの感じ。
ラストノート:ウッディー・アンバリーな香りで纏まる(5時間)
バランス的に、ミモザのパウダリーさよりパチョリのアーシーな香りが目立ってきたらラストノート。
パチョリやベチバーの湿った土のような香りと、サフランのレザリーな香りが交わる。
ガイアックの「煙がモクモクしているようなウッディー」は、私の肌では出ず。
ノートには載っていないが、甘めのアンバー・ウード系の香りが長く肌に残った。
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フラッサイ/ドルミールアルソルの解説と感想
太陽の下で眠る心地よい感覚を香りにして
2024年6月に発売された「Dormir al Sol(ドルミール アル ソル)」の香り。
本ページを書いている現在では、こちらがフラッサイの最新作となる香水です。
Dormir al Solを日本語にすると「太陽の下で眠る」という意味。
「感覚のリセット。太陽の下で眠っているような心地よい感覚を抱きしめて。」というテーマで生み出された香水です。
ドルミールアルソル(Asleep in the Sun)は、纏った者をこの世の物とは思えない白昼夢――時が止まったような温もりと予想外の美しさの瞬間へと連れて行きます。
ドルミールアルソルは時間と空間を超越し、”今”を体感するよう誘うのです。
今こそ、貴方自身の物語をイメージする時です。
ーFRASSAÏ公式ホームページより(訳・たゆた)
ジャングルエッセンスとフォレストペッパーとは
ところで、ドルミールアルソル関連で2点分かり難いかなと思う事があったので、そちらについても触れておきたいと思います。
まず一つ目は「ジャングルエッセンス」についてです。
Jungle Essenceとは、MANE社(マン社)オリジナルの抽出香料。
高圧下で流体となった「超臨界二酸化炭素」に、香気成分を溶かすことで抽出されます。
有機溶媒を使わないので環境に優しく、”それそのもの”のようにリアルな香りを持った香料を作り出すことが出来るのが特徴です。
もう一つは「フォレストペッパー」について。
こちらは主にベトナムで採れる山椒の仲間で、花椒にも似た風味を持っているそうです。
この香水の中では、ブラックペッパーの辛みをウエットにして、ウッディーな暗さを足したようなスパイシーさに感じました。
夏と相性の良いミモザ香水
それでは香りについて。
私は、この香水の主役は「ミモザ」だと思います。
ミモザ香水は、お化粧品的なパウダリーさを持った甘い香りが多いので、夏向きじゃないイメージなのですが、こちらは不思議な事に暑さと相性が良いように思いました。
瓜っぽいすっきりしたグリーンが、一緒に香るからかな?
基本的にこのレビューの記録を取る時はエアコンの効いた室内に居るのですが、たまたま外に出た時にブワっと広がった柔らかな甘さが非常に良かったです。
香りが体から放射状に拡散する感じではなく、ミモザの膜が体を包んでいるような香り方。
スーパーサイヤ人になった時みたいに体の周りをミモザの”気”が覆いますが、あのようなギザギザではなく、オーロラのようにゆらゆらした「黄色く温かい香りの膜」に包まれている気持ちになります。
パチョリやベチバー系の暗く湿った香りはトップからずっと感じるのですが、これがミモザの明るく乾いた香りとコントラストが効いています。
フェミニンな「光」のミモザと、マスキュリンな「陰」のウッディーが混在している感じ。
トップからラストまでの香りの変化も大きめで、味わい深い香水だと思いました。
最後に…。
フラッサイ「ドルミールアルソル」のページに素敵な詩が載っていたので、日本語訳をご紹介したいと思います。
(原文を読みたい方は、青字リンクからどうぞ)
瞳を閉じて
深く息を吸う
広がりを感じて
貴方の肌に触れる金色の光の温もり
そこに境界はない
限界はない
時間も空間もない
あるのは、ただ貴方だけ
ただ”今”だけ
ーFRASSAÏ公式ホームページより(訳・たゆた)
まとめ
今回は「フラッサイ/ドルミールアルソル オードパルファム」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
ドルミールアルソルは、ミモザの明るいパウダリーフローラルを中心に、パチョリやベチバーの土っぽさやブランデー・アンバー系の暗めの匂いがコントラスト豊かに香ります。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:
FRASSAÏ公式ホームページ「Dormir al Sol Eau de Parfum」https://www.frassai.com/fragrance/p/dormiralsol
MANE公式ホームページ「Jungle essence™」https://www.mane.com/innovation/jungle-essence