今回は「PENHALIGON’S(ペンハリガン)チェンジング コンスタンス オードパルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
チェンジングコンスタンスは、架空のイギリス上流階級の一族をテーマにした「ポートレート コレクション」の中の一本です。
自由で先進的な女性・コンスタンスを描いた香水ですが、”意外性”に満ちた香りというよりは、分かりやすいグルマン香水となっています。
この記事はこんな方にオススメ!
・ペンハリガン、チェンジング コンスタンスの香りについて詳しく知りたい
・ポートレート コレクション、コンスタンスがどんな人物か知りたい
・キャラメルの香りが好き
PENHALIGON’S(ペンハリガン)チェンジングコンスタンスとは?
香水の基本情報
タイトル:CHANGING CONSTANCE Eau de Parfum(チェンジング コンスタンス オードパルファム)
ブランド:PENHALIGON’S(ペンハリガン)
香調:グルマン
調香師:ジュリエット・カラグーゾグー
発表:2018年
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トップノート:カルダモン、ピメント
ミドルノート:塩バターキャラメル
ラストノート:タバコ、バニラ、カシュメラン
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:7.5時間程度
放香性:★★★★☆ 強い
ポートレート チェンジングコンスタンスって、どんな香り?
トップノート:綿あめ+清涼感あるスパイシーさ(15分)
綿飴のような甘さに、清涼感のあるスパイシーさを加えた香りでスタートする。
「クラフトコーラ」や「コーラ味のラムネ菓子」のようにも思える。
ピメント(ピーマンの方じゃなくて、ピメントベリー/オールスパイスの事かと思う)のスパイシーさは強くない。
ミドルノート:塩バターキャラメルの香り(1時間20分)
スパイス系の清涼感が薄れ、甘さが強くなる。
ここまで来ると、甘さの種類的には「クラフトコーラ」から「キャラメル」の香りへと移行している。
ノートには「塩バターキャラメル」との記載があるが、「はい!おっしゃる通り!」と大きく頷いてしまう香りがする。
「塩キャラメルを口に含んでいる時の匂い そのまんま」という感じ。
ミドルに入ってから20分ほどすると、バニラが増し、マシュマロを焼いた時のような香りも出てきた。
ラストノート:「グルマン系の甘さ」に少しの「お香」っぽさ(6時間)
甘さが落ち着いてくる。
お菓子のように美味しそうな「グルマン系の甘さ」に、「お香の甘さ」も加わってきたように感じる。
タバコの香りは、私の肌ではよくわからない。
少し「煙たさ」は感じるが、「タバコ」というより「お香」っぽい。
全体を振り返ってみると、「キャラメル」が香りの中心にあるグルマン香水となっていた。
甘さも強く、秋冬に似合うと思う。
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ペンハリガン/チェンジング コンスタンスの解説と感想
愛すべき”変わり者”、チェンジングコンスタンス
イギリスの香水メゾン「PENHALIGON’S(ペンハリガン)」より、 2018年に登場した「CHANGING CONSTANCE(チェンジング コンスタンス)」の香り。
こちらは「ポートレート コレクション」の中の一本です。
ポートレート コレクションとは、イギリス上流階級の架空の一族をテーマに展開されている香水シリーズです。
昼ドラさながらに不倫あり、スキャンダルありのドロドロ感…。
登場人物は それぞれとても個性的で、そのキャラクターに似合った香りとなっています。
ポートレート コレクションのお話の舞台は、ジョージ卿のお屋敷です。
このページでご紹介している「チェンジング コンスタンス」は、ジョージ卿の妻・ブランシュ夫人の妹である、コンスタンス嬢の香り。
彼女はとても自由で、先進的な考えを持った人物として描かれています。
彼女は、なぜあんなに沢山の意見を持っているのでしょう? 結婚する気はあるのでしょうか? 何のために働くのでしょう?「政府は間違っている」ですって?
されど、何ゆえ男たちは彼女に夢中になり、子どもたちは彼女を慕い、家の使用人からは特別に扱われているのでしょう?
淑女らしくない振る舞いをする彼女のことが、本当に気がかりです。そのうちズボンをはくようになるかもしれません(女性がズボンをはくようになったら、男性はいったい何を着ればいいのでしょう?)
ーラトリエデパルファムHPより
香水箱にも、紳士物の服を着たコンスタンスの姿が描かれています。
片手には”扇”ではなく”本”を携え、とても知性的。
さて、ポートレートシリーズのボトルには動物のモチーフが用いられます。
コンスタンスに使われているのは、「シャモア」です。
シャモアはヤギやカモシカの仲間で、急峻で険しい岩場の高地に群れで住んでいます。
まっすぐに生え、後方でJ字型に曲がる角はオス・メス両方にありますが、オスの方が長く太いそうです。
優しい顔立ちと角の雰囲気が似ているからか、もののけ姫のヤックルみたい…。
説明文を見ると、コンスタンスは変わり者というだけではなく、知的で皆から愛される人物だったようです。
女性(メス)でも角を持つ「自立性」と、群れで暮らせる「協調性」を兼ね備えているところが、シャモアを連想させるのかな?
「キャラメル」を中心とした、分かりやすいグルマン香水
それでは、香りについてお話ししていきたいと思います。
チェンジングコンスタンスでは、「砂糖やキャラメルの甘さ」が香りの中心にあります。
トップでは綿飴のような甘さにカルダモンの清涼感(スッとした感じ)が加わり、クラフトコーラのように感じます。
ミドルではその清涼感が抜け、甘さもクリーミーに変化することで「キャラメル」の香りに。
そしてそれが「マシュマロ」へと姿を変え、最終的にはそこに「お香」っぽいニュアンスが加わる形でドライダウンしました。
コンスタンスは自由人なキャラクターですが、香りは手品のように”びっくり”が次々と飛び出してくる「意外性」はありません。
「キャラメル」を中心とした、分かりやすいグルマン香水という印象です。
トップのピメントやラストのタバコがどんな風に香るかな?と心配するかもしれませんが、私の肌だと どちらの香りもはっきりと出ませんでした。
チェンジングコンスタンスは、気難しい香りではありません。
甘い香りが好きな方には、広く愛される香水だと思います。
まとめ
今回は「ペンハリガン/チェンジング コンスタンス オードパルファム」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
チェンジングコンスタンスは、ドロドロの人間関係が面白い、ポートレート コレクションの中の一本です。
キャラメルの香りを中心としたグルマン香水となっています。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:
PENHALIGON’S公式ホームページ「CHANGING CONSTANCE」https://www.penhaligons.com/uk/en/product/changing-constance-000000000065173423
L’ATELIER DES PARFUMSホームページ「CHANGING CONSTANCE」https://latelierdesparfums.jp/pages/penhaligons-portraits-collection-changing-constance