今回は「JO MALONE LONDON(ジョーマローン)バジル&ネロリ コロン」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
バジル&ネロリは、透明感があってほんのり甘みのあるハーブと、苦みや酸味を伴ったシトラスの香り。
タイトルに「ネロリ」とありますが、フローラルというよりは「シトラス×ハーバル」な香りになっています。
この記事はこんな方にオススメ!
・ジョーマローン、バジル&ネロリの香りについて詳しく知りたい
・ハーブの香りや柑橘の香りが好き
・檜風呂や柚湯の匂い、何ならバスクリンの匂いも好き
JO MALONE(ジョーマローン)バジル&ネロリとは?
香水の基本情報
タイトル:Basil & Neroli(バジル&ネロリ コロン)
ブランド:JO MALONE LONDON(ジョーマローン ロンドン)
香調:シトラス、ハーバル
調香師:アン・フリッポ
発表:2016年
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トップノート:バジル、シダーニードル(杉の葉)
ミドルノート:ネロリ、オレンジビガラード(橙)
ラストノート:ホワイトムスク、サンダルウッド、ベチバー
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:4.5時間程度
放香性:★★★☆☆ やや強い
バジル&ネロリって、どんな香り?
トップノート:No.1バスクリン(30分)
付けてすぐ「おぉ!バスクリン!」と思わずにはいられない。
ネロリが主役の香水もいろいろ試してきたけれど、私の中のナンバーワンバスクリンは、この香水を肌に噴き付けた瞬間だ。
それくらい爽快感があって、馴染みある香りからバジル&ネロリはスタートする。
2、3分もすればバスクリンではなくなる。(いや、最初からバスクリンではないけども…。)
バジルのハーバルな甘みと透明感、そこにシダーニードルの青々しさをプラスしたような、スッキリした香りが続いた。
ミドルノート:苦みと酸味の強いシトラス(1.5時間)
香りにシトラスの要素が戻ってくる。
マンダリンオレンジやタンジェリンオレンジ、ミカンといった甘いものではなく、苦味や酸味の強い柑橘だ。
しっかり香りを吸い込んでみると、ほんのりと甘みもある。
ただ、ネロリのお花の甘さなのか、バジルの甘みが残っているのかよくわからない感じ。
それくらい甘さは抑えられている。
フローラルというよりは、橙の果皮由来のシトラス香や青々しさがミドルノートの中心となっていた。
ラストノート:全体的にマイルドに変化(2.5時間)
ミドルノートのシトラスと青々しい植物の香りがマイルドになって、ドライダウンを迎える。
ミドルからラストへの香調の変化はほとんどなく、ミドルノートがそのまま和らいだような香りになっている。
私の肌では、ムスクもウッディーな香りもよくわからなかった。
でも香りの中で「ほのかな甘み」の部分は「バジル→ネロリ→ムスク」、「植物らしい」部分は「シダーニードル→サンダルウッド&ベチバー」という順に引き継がれる形で、グラデーションのように緩やかに切り替わっているのかなと思った。
全体的に爽やかな香りが続く。
一年を通して使えそうだが、特に暑い季節が似合う香水だ。
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ジョーマローン/バジル&ネロリの解説と感想
透明感あふれるハーバルな香り
2016年9月に登場した「Basil&Neroli(バジル&ネロリ)」の香り。
同年3月にハーブガーデンからインスパイアされた5つの香り「ザ・ハーブコレクション」が発売されていますが、こちらの調香を務めたのもアン・フリッポ氏です。
そしてその流れを汲むようにして、こちらのバジル&ネロリが秋に出てきました。
ちなみにその5つの香りは「ソレル&レモン タイム」「ワイルド ストロベリー&パセリ」「ナスタチウム&クローバー」「キャロット ブロッサム&フェンネル」「ラベンダー&コリアンダー」となっています。
ですのでバジル&ネロリは、よくある「限定で出して、売れ筋が定番ラインで残った」というパターンではありません。
しかし「ザ・ハーブコレクション」の中の一本だとしても違和感のないような、ハーブの爽やかさと透明感があります。
バジルの香りが豊かな作品です。
このような「植物」の持つナチュラルで穏やかな、そして無邪気な香りは実にアン・フリッポさん「らしい」香りだなぁと感じました。
個人的に彼女の生み出す作品には「花柄のシフォンドレスを着て、芝生の上を素足で走り回る」ような、ちょっと妖精チックでメルヘンな印象を抱くものが多いと思います。
シンプルな香り、ゆえの汎用性
さて、バジル&ネロリはどんな香りでしょうか。
「バジル」と「ネロリ」が主役なのでしょうが、私にはあまり「ネロリ(橙の花)」は感じられません。
むしろ、橙の果皮の持つ強い柑橘系の香りの方が主張してきました。
ですのでフローラルではなく、「シトラス×ハーバル」な香調だと言えるかと思います。
この香水の中で、バジルの香りは透明感があって甘いです。
スペアミントなどと同じで、草っぽい甘味。それは、青々しい匂いはするけれど、決して青”臭い”わけではありません。
ほんのり甘く、その後ろからシトラスの香りがフワっと覆いかぶさってくるようです。
その結果シトラスで爽やかな香りなのに、それだけでは終わらせず、植物らしい「苦味」や「青々しさ」も感じさせるのです。
フレッシュなのに、ほっと心を和ませるような落ち着きもあって、良い意味で香りの印象が定まりません。
メンズ向けの香水だと言われればそんな気もするし、女性らしい香りのようにも思えます。
そして、祖母の着物から漂ってきそうでもあるし、思春期真っ只中、我が息子の制汗剤の匂いと聞いてもしっくりきます。
香り自体はあまり複雑ではなく、むしろシンプルな方。
しかしそれ故にか、「バジル&ネロリはこんな香りです」と一言で表せられない、幅の広さが生まれているのだと思います。
ただ一つ言えるのは、付けると必ず「バスクリン」を感じるということ。
私の中でトップ・オブ・バスクリンの香水です。
あの檜風呂と柚子湯を混ぜたような香りが好きな方は、是非、バジル&ネロリも纏ってみてほしいと思います。(レビューの締めはこれで良いのか…)
まとめ
今回は「ジョーマローン/バジル&ネロリ コロン」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
バジル&ネロリは、透明感あるハーブの甘みと青々しさ、そして強い柑橘の香りのする香水です。
すごく複雑な香りというわけでもないのに、不思議な奥深さや魅力を感じさせてくれます。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:ジョーマローン公式ホームページ「Basil & Neroli Cologne」https://www.jomalone.jp/product/25946/43297/colognes/basil-neroli-cologne?size=100mL