今回は「DIOR(ディオール)メゾンクリスチャンディオール バラッド ソヴァージュ オードゥパルファン」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
バラッドソヴァージュは、自然の持つ力強さを感じさせる伸びやかな香り。
「断崖絶壁」を思わせるような海の香りに、少しの優しさを織り交ぜたような香水になっています。
この記事はこんな方にオススメ!
・メゾンクリスチャンディオール、バラッドソヴァージュの香りについて詳しく知りたい
・海の香り、力強い伸びやかな香りが欲しい
・男性、女性ともに使いやすく、一年を通して使える香水を探している
DIOR(ディオール)メゾンクリスチャンディオール バラッドソヴァージュとは?
香水の基本情報
タイトル:BALADE SAUVAGE(バラッド ソヴァージュ オードゥパルファン)
ブランド:CHRISTIAN DIOR(クリスチャン・ディオール)
香調:マリン、ウッディー
調香師:フランソワ・ドゥマシー
発表:2018年
販売終了:2023年
トップノート:ベルガモット、プチグレン、オゾンノート
ミドルノート:フィグ、フィグツリー、ローズ、オレンジブロッサム、ヘディオン、ピーチ、シーノート
ラストノート:アンバーウッド、ラブダナム、バニラ
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:4時間程度
放香性:★★★☆☆ やや強い
メゾンクリスチャンディオール バラッドソヴァージュって、どんな香り?
トップノート:シトラス+ナッツ+透明感(15分)
付けてすぐ感じたのは「シトラス」「ナッツのようなこもった甘み」「透明感」の3つ。
私はイチジクの香りを「香ばしくないナッツ類の香り」に近いと感じることがあり、ここで「ナッツみたい」と思ったのはどうやらイチジクの匂いを感じていたようだ。
香りに透明感はあるものの、爽やかでキラキラした雰囲気ではない。どちらかと言うとフゼアノートの持つ透明感のように、キリっと引き締まった感じがした(バラッドソヴァージュはフゼアではないです)。
ミドルノート:潮風に溶け込む青イチジク(1時間10分)
次第に潮っぽい香りが強くなってくる。そこに爽やかなお花の香りが少しと、果実のジューシーさが加わっているような感じだ。
イチジクの香りはバラッドソヴァージュの中でもキーノートの位置づけなのだと思うけど、強くは香らない。
熟れていない青っぽさの残るイチジクの香り、これが海の潮の匂いに溶け込んでいる形になっているようだ。
ラストノート:ほんのりウッディー(3時間)
最後は樹脂っぽい甘みと木の香りでドライダウンに向かう。
木の香りは、辛みと甘さのある匂いになっているが、丸太小屋の中にいるような強いウッディー感はない。海辺(断崖)にまばらに立つ木というイメージだ。
全体を通して「爽やかさ」「強さ」「優しさ」を備えた香りが続いた。ミドルでややレディースより、ラストではややメンズよりに傾くものの、男女ともに使いやすい香りになっていると思う。
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ディオール/バラッドソヴァージュの解説と感想
DIOR「ソヴァージュ」と対をなす香水
メゾンクリスチャンディオールコレクション「BALADE SAUVAGE(バラッドソヴァージュ)」は、2018年に登場した香りの一つ。
フランス語から日本語にすると「BALADE」は「散歩」、「SAUVAGE」は「野生の~」という意味なので、「バラッドソヴァージュ」を直訳すると「野生散策」となるでしょうか。
2015年に同ブランドより発売されたメンズ向けフレグランス「SAUVAGE」(調香:フランソワ・ドゥマシー)も人気が高い香りの一つです。
こちらは、砂漠の太陽が照りつける岩肌を思わせるフゼアノートとなっています。「バラッドソヴァージュ」はこの「ソヴァージュ」と対を成すような、”大自然”を感じさせる香りなのだと私は思います。
ちなみにですが、1973年のアメリカ映画「Badlands」の仏題が「La Balade Sauvage」ですが、こちらは若いカップルの破滅的な逃避行を描いたサスペンス物なので、この香水とは関係ありません。
「BALADE SAUVAGE」を翻訳にかけると「地獄の逃避行」と出てくる事があるのですが、これはこの映画の邦題です。
バラッドソヴァージュは「地獄」でも「逃避行」でもない、もっとのびのびとした香りなのでご安心を。
ここで、フランソワ・ドゥマシー氏の言葉を紹介しておきたいと思います。
(抜粋)パナレア島を訪れることができたなら、潮風や太陽により熱された火山石のミネラルを感じ、花々、フルーツ、ロックローズの香りに包まれることでしょう。イチジクの木陰で過ごすひと時、ほとばしる柑橘フルーツの香りや、地中海の太陽の温かみを含んだ爽やかなそよ風が解き放たれます。
ーフランソワ・ドゥマシー
厳しさと優しさ、雄大な自然を纏う
前項で「ソヴァージュ」と対をなすような香りと紹介したのですが、ソヴァージュが「岩石砂漠」の香りなら、バラットソヴァージュは「海辺の切り立った崖」の香りです。
どちらも岩のごつごつ感と、自然のパワフルさを感じさせる匂いになっています。
そんなわけでバラッドソヴァージュの主役は海、というか「潮」の香りです。
賑やかな、あるいは静かなビーチではなく、凪いでいる水面も感じさせません。船の上でかぐ海の爽やかさやウキウキした匂いもしません。
バラッドソヴァージュは、間違いなく”断崖絶壁”の香り。1プッシュすれば、崖のそばを飛行する鳶になったような気持ちになります。
自然の雄大さや力強さ、それを通り越して「厳しさ」までも感じさせる匂い。でもそれだけではなく、少しの花の優しさ、フルーツの爽やかさといった穏やかな一面も持ち合わせています。
そんなバラットソヴァージュを纏えば、キリッとした気持ちに整えてくれるし、同時に「人を許す気持ち」のような寛大さも忘れずに心に置いておくことができそうな気がします。
バラッドソヴァージュが似合うシーンとしては、オフィスや学校など割とTPOを選ばず使いやすいでしょう。また、濃厚すぎず爽やかすぎないので、一年を通して綺麗にまとえる香りだと思います。
まとめ
今回は「メゾンクリスチャンディオール/バラッドソヴァージュ オードゥパルファン」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
バラッドソヴァージュは、雄大な海や切り立った崖、むき出しの岩肌を思わせる伸びやかな香りです。
男性・女性問わず、色んなシーンで、また一年を通して使いやすい香りですよ!
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:DIOR公式ホームページ「メゾンクリスチャンディオール バラッド ソヴァージュ」https://www.dior.com/ja_jp/products/beauty-Y0746427-%E3%83%8F%E3%82%99%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%99-%E3%82%BD%E3%82%A6%E3%82%99%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%99%E3%83%A5-%E3%83%95%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%99%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9