【フラパン】1270の香水レビュー|ラム浸けパイナップルの香り

今回は「P.Frapin&Cie(フラパン)1270 オードパルファン」について、どんな香りかご紹介したいと思います。

 

1270は、パイナップルのフルーティーさとラムの甘さ、酒樽のようなウッディーが香る香水です。

老舗コニャックメーカー「フラパン」が作った、ブランドを代表する香り。

 

この記事はこんな方にオススメ!

・フラパン、1270の香りについて詳しく知りたい

・コニャックが好き

・フルーティーな香り、バニラ・ハニー系の甘い香りが好き

FRAPIN(フラパン)1270とは?

香水の基本情報

タイトル:1270 Eau de Parfum(1270 オードパルファン)

ブランド:P.Frapin&Cie(フラパン)

香調:フルーティー、ウッディー、グルマン

調香師:シドニー・ランセッサー

発表:2008年

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フラパン パルファン 1270 オードパルファム 100ml FRAPIN PARFUMS 1270 EDP [onc]

トップノート:キャンディドオレンジ、ヘーゼルナッツ、レーズン、プラム、ココア、トンカビーン、コーヒー

ミドルノート:ヴァインフラワー、エヴァーラスティング、リンデン、ペッパー、スパイス

ラストノート:プレシャスウッド、ガイアックウッド、ホワイトハニー、バニラ

持続性、強さ、香りのチャート

持続性:6.5~7時間程度

放香性:★★★☆☆ やや強い

【フラパン】1270のイメージチャート

1270って、どんな香り?

トップノート:ラムに浸かったパイナップル(15分)

お酒がひたひたに滲みた、甘いパイナップルとオレンジの香りから始まる。

お酒の種類は、コニャックというよりラムが近い。

フルーティーさが強く、度数の高いアルコール特有の”キレ”もあり、割とすっきりした香りだ。

カカオやコーヒーの影響か、苦みも混じっていた。

ミドルノート:ウッディーさが増す(30分)

香調は大きく変わらないが、ベースにある酒樽のようなウッディーが増してきた。

バニラ系の甘さもチラチラ見え始める。

 

イモーテル(エヴァーラスティング)とスパイスを混ぜたような、ウッディー&漢方&ハニー&スパイシーといった、複雑な匂いがアクセント程度に加わっており香りに個性を与えている。

 

ミドルノートの時点で、香り立ちが穏やかになっていた。

(他の香水のラストくらいの拡散力)

ラストノート:バニラ、ハニー、樹脂の甘さ(6時間)

バニラ、ハニー系の甘さで纏まっていく。

フルーティー・ウッディーな香りもまだ残っている。

ラストに入ってさらに1時間程すると、ウード系の樹脂の甘さも混じり出す。

この頃にはお酒っぽさは抜け、美味しそうな甘い香りが中心となっている。

 

全体を通して軽めのフルーティーな酒系香水といった香りで、最後に出てくるグルマンの要素も然程重さはない。

しかし時間が経つにつれ甘さは増していくので、夏には使い難いかと思う。


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フラパン/1270の解説と感想

フランスのコニャックメーカー「フラパン」が作った香水

フランスのブランドP.Frapin&Cie(フラパン)を代表する香水「1270」の香り。

本ブログではフラパンは初めて取り上げますので、簡単にブランドの説明をしたいと思います。

 

フラパンは、フランスの老舗コニャックメーカーです。

もっと古くからワインやコニャックを作り続けていましたが会社として設立されたのは1885年の事。

その時の経営者Pierre Frapin(ピエール・フラパン)氏の曾孫にあたるBeatrice Cointreau(ベアトリス・コアントロー)氏が、香水ブランドとしてのフラパンを2002年に立ち上げました。

 

本ページでご紹介している「1270」とは、酒造メーカー「フラパン」が酒造りを始めた年を表しています。

(抜粋)この香水はプレシャスウッドの豊かさ、ホワイトハニーの官能性、バニラの芳醇な異国趣味の間で絶妙なバランスを取っています。

この複雑で風味の高いクリエーションは、ある特別なセパージュに捧げられたオマージュなのです。それは「フォル・ブランシュ」です。

ーART EAU公式ホームページより

 

セパージュとは、原料となったブドウの品種や、品種別の混入割合のこと。

そしてフォル・ブランシュとは、コニャック原料となる白ブドウの品種の一つです。

 

このフォル・ブランシュはカビや疫病に弱く、育てるのがとても難しいブドウ。

そして1800年代には、それが原因で絶滅寸前にまで追い込まれた品種でもあります。

そんな貴重で歴史の深いブドウに思いを馳せて作られたのが、1270という香水なのです。

パイナップルやラムの香り

それでは香りについて。

前半は蒸留酒ならではの、度数の高いお酒の持つ”キレ”のある香りになっています。

ただ”お酒っぽい”だけではなく、そこにフルーツの甘い香りが重なります。

 

しかし説明文にあるような「酸っぱい白ブドウ」ではなく、「甘いパイナップル」を強く感じます。

(ノートにはパイナップルが挙げられていないけど…。)

お酒もコニャックではなく、ラムが近いようです。

 

パイナップル、ラム、ウッディー…。

何かに似てるなぁと思っていたら、フエギア1833「ショコアトル」に似ているんですよね。

ただしショコアトルより、1270の方が明るく軽やかな香りになっています。

 

ラストノートではお酒っぽさが抜けていき、バニラ・ハニー・ウード系の樹脂といった甘い香りが出てきます。

このグルマンな甘さは、香り立ちは弱めなのですが とても長く続くので、やはり秋冬に使うのが似合う香水かと思います。

まとめ

今回は「フラパン、1270 オードパルファン」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。

1270は、貴重なコニャック原料「フォル・ブランシュ」へのオマージュとして作られた香りです。

お酒の種類的にはコニャックよりラムの香りが近いようですが、フルーティーさが強くまったりした甘さは大変魅力的な香水だと思います。

香り選びの参考になれば嬉しいです♪

★「甘い洋酒の香り」が好きな方はこちらの記事もオススメです。

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参考:ART EAU公式ホームページ「1270」https://arteau.jp/collections/frapin/products/1270

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