今回は「Santa Maria Novella（サンタ マリア ノヴェッラ）ローザ ノヴェッラ オーデコロン」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
ローザノヴェッラは、明るく軽やかなローズの下にホワイトフローラルの甘さ、さらにその下にムスクが重なった香りです。
ラストノートでは、パチョリがしっかり出てきます。
この記事はこんな方にオススメ！
・サンタマリアノヴェッラ、ローザノヴェッラの香りについて詳しく知りたい
・バランスの良いローズ香水を探している
・酸味の強いローズ香やパチョリ＆ローズの組み合わせが好き
Santa Maria Novella（サンタマリアノヴェッラ）ローザノヴェッラとは？
香水の基本情報
タイトル：ROSA NOVELLA Cologne（ローザノヴェッラ オーデコロン）
ブランド：Santa Maria Novella（サンタ マリア ノヴェッラ）
香調：フローラル
調香師：ー
発表：2020年
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トップノート：レモン、プチグレン
トップノート：センティフォリアローズ、ジャスミン、ガーデニア
トップノート：パチュリ、サンダルウッド、シダーウッド、ムスク
持続性、強さ、香りのチャート
持続性：5時間程度
放香性：★★☆☆☆ 弱い
ローザノヴェッラって、どんな香り？
トップノート：シトラス＆グリーン（25分）
透明感のあるシトラスの爽やかな酸味と、マイルドなウッディーでスタート。
５分程するとフレッシュな草のグリーンさと、乾燥ハーブのスパイシーさも重なってきた。
ミドルノート：酸味の強いローズ（1時間）
酸味の強いローズへと変化してくる。
バラの花というよりはローズヒップ（実）のような感じで、フレッシュな香りとなっている。
しばらくすると酸味が和らいで、酸っぱいローズヒップからバラの花弁のような香りに変化してきた。
ホワイトフローラルの甘さもローズの背後にあるが、こちらは主張控えめ。
ムスクの甘さとパチョリも薄ーく重なり出し、香りに温もりも出てきた。
ラストノート：ローズと甘さとパチョリ（3.5時間）
軽やかなローズ、ホワイトフローラルの甘さ、ムスクの甘さ、パチョリの暗さの組み合わせで、ドライダウンに向かう。
パチョリは時間とともに強まっていき、最後まで残っていた。
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解説と感想
スパイシーさは強くない
サンタマリアノヴェッラの中でもアイコニックな香りを集めた「FIRENZE 1221 エディション」。
本ページでご紹介している「ROSA NOVELLA（ローザノヴェッラ）」の香りも、こちらのコレクションに収録されています。
（抜粋）ローザ ノヴェッラは、5月のサンタ・マリア・ノヴェッラの庭園に私たちを迎え入れます。
柑橘系のトップノートが、ローズとホワイトフラワーの甘さと調和します。
そのフレッシュさは、オレガノとペッパーの草のようなグリーンノートのアコードで明らかにされ、ムスクとウッディな香りへと変化していきます。
魅惑的でフローラル、そして暖かな春の目覚めを描いた香りの絵画のようです。
ーサンタマリアノヴェッラ公式HPより
ブランド的にはフローラル・スパイシーな香りとのことですが、私はスパイシーさはそう強くない香水だと思います。
トップでは乾燥ハーブの、ラストではパチョリのスパイシーさが出るものの、香辛料そのものが持つような強い辛みとはちょっと違う。
マイルドなスパイシーさとなっていました。
バランスの取れたローズ香水
一方で「フローラル」の方は、この香水の主軸となって香ります。
ローズヒップのような強い酸味から、バラ花弁のような酸味と優雅さを感じさせるローズ香に。
そこからホワイトフローラル系の甘さが、バラの下に潜り込むようにして香り、さらにその下にはムスクの層が広がっている形です。
ホワイトフローラルの要素は、はっきり「ジャスミン！」「ガーデニア！」と区別できるようなものではなく、輪郭もあいまいな主張控えめの香りに留まっていました。
ですので、しっかり目の前に見えているのは「ローズの香り」なのですが、ホワイトフローラルやムスクの甘さがその背後で支えていることで、香りに”厚み”をもたらしています。
最後の方は、徐々にパチョリが出てきます。
パチョリ＆ローズのよく見かけるパターンですが、ローザノヴェッラのパチョリはあまり暗く重い感じはしません。
でもこのパチョリが影を作ることで、香りに”奥行き”を生んでいるのだと思います。
ローザノヴェッラは基本的には明るく軽めのローズ香水ですが、この”厚み”と”奥行き”が香りを立体的に感じさせてくれます。
悪く言えば平凡な、よく言えば安定感のあるローズ香水で、程よく立体感もあり…と、バランスの取れた香りという印象でした。
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参考：サンタマリアノヴェッラ公式ホームページ「ローザ ノヴェッラ」https://jp.smnovella.com/products/edcron
