今回は「DIOR(ディオール)プワゾン ガール オードゥパルファン」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
プワゾンガールEDPは、フルーツキャンディーのような可愛い甘さと、バニラ・練乳系の強い甘さが主役の香水。
時折感じる「酒感」「ウッディー&スパイシー」といった要素が、”大人びた少女”の香りに仕立てています。
この記事はこんな方にオススメ!
・ディオール、プワゾンガール オードゥパルファンの香りについて詳しく知りたい
・フルーツキャンディーのような可愛い甘さが好き
・温もりある甘い香水が欲しい
DIOR(ディオール)プワゾンガール オードゥパルファンとは?
香水の基本情報
タイトル:POISON GIRL Eau de Parfum(プワゾンガール オードゥパルファン)
ブランド:CHRISTIAN DIOR(クリスチャン・ディオール)
香調:グルマン
調香師:フランソワ・ドゥマシー
発表:2016年
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トップノート:シチリア産ビターオレンジ、レモン
ミドルノート:グラース産ローズ、オレンジブロッサム
ラストノート:ベネズエラ産トンカビーン、バニラ、トルーバルサム、スリランカ産サンダルウッド、アーモンド、ヘリオトロープ、カシュメラン
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:8時間程度
放香性:★★★★☆+ 強い~とても強い
プワゾンガール オードゥパルファンって、どんな香り?
トップノート:最初から明確なグルマン(30分)
最初からグルマン調の甘さが香る。
ぽってりしたフルーツキャンディー系の甘さに、シトラスの果肉の酸味と皮の苦みが加わっている。
ノートを確認すると、トップではシトラスのみがリストされているが、爽やかすっきり系の香調ではないので注意が必要。
全身から時折ふわっと立ち昇る香りには、ブランデーのようなフルーティーで甘い洋酒っぽさがある。
ミドルノート:フローラルはいない(1時間20分)
香りが少しマイルドになり、この辺りからミドルと言えそう。
香調の変化は殆どなく、とろみのあるフルーツキャンディー様の甘さが続く。
残念ながら、私にはフローラルの要素は感じられない。
ローズもオレンジブロッサムも、トンカ・バニラ・トルーバルサム・ヘリオトロープあたりの強い甘さに覆われてしまい、よく分からなかった。
ラストノート:バニラ・練乳・カラメル(6時間)
トップから続く「フルーティーな甘さ」+「バニラ・練乳系の甘さ」でドライダウンに向かう。
このフルーティーな部分は、ノートに記載はないがベリー系の香りに感じる。
途中からウッディーさとシナモンのようなスパイシーさも少し出てきて、カラメルの甘さのようにも感じられた。
最後まで残ったのはバニラの香りだった。
可愛い感じなのでそこまで重くはならないが、甘さは強くかなりロングラスティング。
寒い季節向きの香水だと思う。
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ディオール/プワゾンガールEDPの解説と感想
プワゾン”ガール”という程に”ガール”な香りではない
2016年に登場した「POISON GIRL(プワゾンガール)」の香り。
1985年に始まったプワゾンシリーズの中では、最も新しいラインの香水です。
それまでのプワゾンは「大人向けの香り」でしたが、プワゾンガールは若い女性をターゲットとして生み出されました。
ブランドが打ち出したこちらのシリーズのキャッチコピーは、『I am not a girl, I am Poison.(私は少女ではない、私は毒)』となっています。
香調はとろっとしたフルーツキャンディーのようなグルマン系。
香りが進むとバニラや練乳のような甘さ、さらにカラメルのような甘さも出てきます。
系統としてはプラダ「キャンディーEDP」や、同じディオールの「ミスディオール/アブソリュートリー ブルーミングEDP」によく似ていると感じました。
でも、それらよりプワゾンガールEDPの方が落ち着きがあるように思います。
ジュースの色にぴったりの濃いピンク、とろみのあるジューシーで可愛い甘さなのですが、トップで感じるほろ苦さや洋酒っぽさ、またラストに登場するウッディー&スパイシーな要素が、この香水のダークサイドを担っています。
「純真無垢な少女」ではなく、「社会に対して斜に構えた少女」といった大人びた印象を受けました。
”ガール”という程、子どもっぽい香りではありません。
大人も使える「可愛い」香り
さて、プワゾンガールを肌に纏って。
最初からとても甘く、「間違いなくグルマン系の香水だ」というのが分かるオープニングです。
ミドルでは、ローズを中心とした花の香りが登場するとのことなのですが、私には分かりませんでした。
なので、私にとってプワゾンガールEDPは「フローラル&グルマン」ではなく、「グルマン一辺倒」の香水です。
前半では特に「あっ!お酒の香りもあるな。」と感じる瞬間があります。
ブランデー系の、フルーツから作られる蒸留酒の香りです。
また、甘さはフルーツキャンディー系からバニラ・練乳系にシフトしていくのですが、バニラエッセンスのような明るい甘さではなく、バーボンバニラのコクを感じさせます。
暗さのある、もったりした香りです。
そしてそこにトルーバルサムから来ているのか、シナモンのような風味も少し。
これらの「大人っぽい」香りが「子どもっぽい」甘さに加わることで、「プワゾンガール」という名前とのミスマッチを生み、この香水を面白味のあるものにしているのですね。
プワゾンガールは「可愛い甘さ」という印象も強いですが、若い方~大人まで使えるのではないでしょうか。
個人的にはまだちょっと可愛すぎるので、スパイスかウッディーの要素を足して、もう一捻り欲しい所。
「キュートな甘さが好きな方」「ロングラスティングのしっかりした香り立ちを好む方」にはオススメの香水かと思います。
まとめ
今回は「ディオール/プワゾンガール オードゥパルファン」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
プワゾンガールEDPは、可愛いフルーツキャンディーのような甘さやバニラ・練乳系の甘さの中に、「お酒っぽさ」「わずかなウッディー&スパイシー」という大人な要素が加わった香りです。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:DIOR公式ホームページ「プワゾン ガール オー ドゥ パルファン」https://www.dior.com/ja_jp/beauty/products/Y0763220-%E3%83%97%E3%83%AF%E3%82%BE%E3%83%B3-%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AB-%E3%82%AA%E3%83%BC-%E3%83%89%E3%82%A5-%E3%83%91%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3-%E3%82%AA%E3%83%BC-%E3%83%89%E3%82%A5-%E3%83%91%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3