今回は「Aesop(イソップ)マラケッシュ インテンス オードパルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
マラケッシュ インテンスは、イソップで最初に作られた香水「マラケッシュ」を元に作られた香り。
漢方のようなスパイシー・ウッディーな香りや、お寺の中に居るような香りが楽しめる香水です。
この記事はこんな方にオススメ!
・イソップ、マラケッシュ インテンスの香りについて詳しく知りたい
・お寺の中にいるような香りが好き
・イソップで最初に作られた香水について知りたい
Aesop(イソップ)マラケッシュ インテンスとは?
香水の基本情報
タイトル:Marrakech Intense Eau de Parfum(マラケッシュ インテンス オードパルファム)
ブランド:Aesop(イソップ)
調香師:Barnabé Fillion(バーナベ・フィリオン)
発表:2014年
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トップノート:ベルガモット、ネロリ、ジャスミン
ミドルノート:ローズ、カルダモン、パチュリ
ラストノート:サンダルウッド、シダーウッド、クローブ
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:5時間程度
放香性:★★★☆☆ やや強い

マラケッシュ インテンスはどんな香り?
トップノート:スパイスとクラフトコーラ(20分)
ナツメグ・ジンジャー・カルダモンを合わせたような、酸味とウッディーさ、土っぽさを含んだスパイシーな香りが広がる。
すぐに後を追うように、クラフトコーラのアクのような香り(アルデヒドっぽい感じ)が出てくる。
ベース部分にはお香系の甘みと、パチョリのピュアココアのような暗い香りを薄く感じる。
ミドルノート:お香が増す(40分)
香り立ちが落ち着いてきて、お香系のウッディーな甘さは増す。
深く香りを吸い込むと、ユーカリのような清涼感のあるグリーンも僅かに感じた。
ローズ等フローラルの要素ははっきりと香ることはなく、スパイシー&ウッディー&お香が中心となっていた。
ラストノート:寺系の香りでドライダウン(4時間)
お香が焚かれているお寺の中に居るような香りで、ドライダウンに向かう。
ほんのりスモーキーで薄暗く甘い感じとシナモン様の木の辛みが混ざった、香木系の匂いがする。
そしてそのまま、ゆっくりとフェードアウトしていった。
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マラケッシュ インテンスの解説と感想
イソップで最初に作られた「マラケッシュ」の香り

イソップの香水開発は2000年頃から始まり、2005年に「マラケッシュ」の香りが、翌年には「ミストラ」の香りが誕生しました。(いずれもオードトワレ)
しかし、どちらの香りも持続性が弱いという問題を抱えており、それを解決するべく2012年に調香師のバーナベ・フィリオン氏とタッグを組むことに。
そうして2014年に誕生したのが「マラケッシュ インテンス(オードトワレ)」です。
(おそらく2010年頃に、ミストラは廃盤となっています。)
インテンスとは「濃厚な」「濃縮した」という意味ですが、生まれ変わったマラケッシュ インテンスEDTでは香りの基盤はそのままに持続性がアップ。
さらに2020年には、オードトワレからオードパルファムに変更され、より力強い香りへと進化していきました。
それが現行の「Marrakech Intense (マラケッシュ インテンス)」です。
さて、Marrakech(マラケシュ)とは地中海に面したアフリカ大陸の国・モロッコの都市の名前。
かつての帝都であるマラケシュは、赤い土壁の建物が並ぶ街並みや美しいイスラム建築、モスクなどが見られる、異国情緒あふれる地です。
そんなマラケシュの街からインスピレーションを得て誕生したのが、マラケッシュインテンスという香水なのですね。
ウッディでスパイシーなノートと、フレッシュなフローラルさが特徴の、香料がいきいきと香る独創的なフレグランス。マラケッシュの街をインスピレーションの元とした、深みがありリッチで魅力的な香りです。
-Aesop公式ホームページより
漢方やクラフトコーラ、お寺の中を感じさせる香水

それでは、肝心のマラケッシュインテンスの香りについて。
香水を噴いた瞬間から、スパイシー・ウッディーな香りが広がります。
ナツメグ系の乾燥した樹皮のような匂い、土っぽく辛いジンジャー、スーッとした酸味と冷たい辛さを持ったカルダモン。
さらに時間が経つと、シナモンの温もりある辛みも出てきました。
苦くウッディーな漢方と、スパイシーでやや甘いクラフトコーラを混ぜたような匂いがします。
そしてゆっくりと香りの形を変えながら、最終的にはお寺の中にいるような、いわゆる”寺系”のウッディーに着地。
マラケシュをテーマにした香水ですが、西アジアではなく東アジアの寺院を思わせる香りだと思いました。
香木の辛さや塩辛さ、甘さ、煙さ。そしてこれらが染み込んだ本堂の、飴色に磨き込まれた床や柱。
静かで背筋が伸びるような「お寺の空間」を切り取ってきた感じです。
サンタマリアノヴェッラ/ポプリのような漢方っぽい暗い香りや、クラフトコーラ系のスパイシーな香りがお好きな方は、マラケッシュインテンスもお好みになりそう。
また、パルファンサトリ/さとりのような”日本の寺系”の香りがお好きな方にも、試してみて欲しい香水だと思いました。
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参考:Aesop公式ホームページ「マラケッシュ インテンス オードパルファム」https://www.aesop.com/jp/p/fragrance/woody/marrakech-intense-eau-de-parfum/