今回は「L’ARTISAN PARFUMEUR(ラルチザン パフューム)エテ アン ドゥース オードトワレ」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
エテアンドゥースは、ムスクとパウダーの甘さに干し草の香りを重ねた香水です。
ハイジが干し草のベッドにボフンと飛び込むような、長閑で平穏な印象をもたらす香りになっています。
この記事はこんな方にオススメ!
・ラルチザン、エテアンドゥースの香りについて詳しく知りたい
・ムスクやパウダーの甘い香りが好き
・のびのびとした穏やかな香りに包まれたい
L’ARTISAN PARFUMEUR(ラルチザン パフューム)エテアンドゥースとは?
香水の基本情報
タイトル:L’ÉTÉ EN DOUCE Eau de Toilette(エテアンドゥース オードトワレ)
ブランド:L’ARTISAN PARFUMEUR(ラルチザン パフューム)
香調:ムスキー、パウダリー
調香師:Olivia Giacobetti(オリヴィア・ジャコベッティ)
発表:2005年
廃盤:2023年 販売終了
トップノート:ペパーミント、ローズ
ミドルノート:干し草、リンデンブロッサム、オレンジブロッサム
ラストノート:ホワイトムスク、ウッディーノート
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:4時間程度
放香性:★★☆☆☆+ 弱い~やや強い
エテアンドゥースって、どんな香り?
トップノート:フレッシュな草(15分)
フレッシュな草を引きちぎった時の酸味と、少々えぐい苦味を足した香りからスタートする。
ローズは、私の肌では感じられない。
ミドルノート:パウダリー・ムスキーと干し草の香り(40分)
粉っぽく、ムスキーな香りに変化してくる。
お化粧品的なものと、少しお香っぽいパウダリーさも混じっているようだ。
付けた近くを嗅ぐと、干し草のドライなグリーンさも感じられる。
「太陽光をたっぷりと溜め込んだ干し草」といった雰囲気で、のどかな温もりを感じさせる香りだ。
ラストノート:持続は短め(3時間)
全体的に香りが淡くなってきて、ふわふわと儚いパウダリー・ムスキーな匂いが残る。
サラサラに乾いたビーチの白砂のような、ほのかな甘い香りにも似ている。
ウッディーさは特にないように思う。
香り立ちについては、トップ・ミドルまではそこそこ強いのだが、ラストまで来るととても穏やか。
香りの展開は速く、トータルの持続時間も短めだった。
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ラルチザン/エテアンドゥースの解説と感想
ラルチザンパフュームは日本から撤退する?
2005年に発売された「L’ÉTÉ EN DOUCE(エテ アン ドゥース)」の香り。
香水名を日本語にすると「穏やかな夏」となります。
ちなみに邦題は「ひと夏の夕暮れ」として販売されていました。
発売当初は「Extrait de Songe」(意味は「夢のエッセンス」)という名前でしたが、アニックグタールと商標権の関係でぶつかってしまい、すぐにエテアンドゥースに変更となったようです。
(グタールのSongeと被っちゃったからかな)
さて、ラルチザンパフュームは日本から撤退するようですね。
(このページは2024年7月に書いています)
今はブルーベル・ジャパンが日本代理店となっていますが、その契約が切れるのだそう。
店頭からは既に姿を消し、オンラインも恐らく在庫限りかな。
川辺あたりが代理店を引き継いでくれないだろうか…とちょっと期待。
クリードのように…願。
本記事を書くにあたって、エテアンドゥースのブルーベル(ラトリエデパルファム)のページを探しても情報が無く、「日本での取り扱い終了だから?」と思って、本国公式HPを見ても載ってない…。
いつの間にか廃盤になってるー!!
このようにサイレント廃盤があるから、欲しい香水はその時に買っておかないとダメだな…と改めて思いました。
ラルチザンは悩んで買わずにいた香りがいくつかあったのですが、とうとう手に入れないままブランドが日本から去ってしまった…。
それも自分が選択したことなんですけどね。
「もう買えない」と思うと、「何であの時、買っておかなかったんだ!」と後悔もしつつ…。
仕方がないので前を向いて歩いていきます(なにそれ笑)。
平穏なムスクとパウダーと干し草の香り
それではエテアンドゥースの香りについて。
この香水を付けると、私は「ハイジっぽいな」と思います。
干し草のベッドに白いシーツを掛けてボフンと飛び込むような、くったくのない香りです。
フローラルも重要な要素となっているのですが、私の肌ではリンデンのグリーンフローラルもオレンジブロッサムも感じられず。
ムスクとパウダーの甘さ、そして干し草の香りだと思いました。
オリヴィア・ジャコベッティ氏らしい、のびやかで肩の力が抜ける香りです。
最近だとドルセー/C.G.も彼女の作ですが、こちらもリンデンと陽光をたっぷり吸った干し草のような系統になっていますね。
(こっちも好き)
エテアンドゥースは、とにかく長閑で平穏です。
この香りを纏うと、子どもの将来のこととか自分の老後とか、仕事どうすんだとか、今抱えている不安や焦りを和らげてくれる気がします。
香調的にもソーピーで肌なじみが良いのですが、同時にパウダリーさや干し草のちょっとクセある香りも強いので、好みは分かれそう。
”万人受け”系ではないです。
香水名には「夏」が入っていますが、イメージ的には春らしい ほんわかした空気に良く合うと思います。
むしろ、真夏には粉っぽい甘さがくどく感じるかも。
肌なじみは良く持続も短めなので、使いやすさはあると思います。
まとめ
今回は「ラルチザン パフューム/エテアンドゥース オードトワレ」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
エテアンドゥースは、ムスクとパウダリーな甘さ、そして干し草が織りなす穏やかな香りです。
ラルチザンは日本から撤退する(代理店がなくなる)ようですが、ラトリエデパルファムのオンラインにはまだ少し在庫のある香りもあります。
興味のある方はお早めに覗いてみてはいかがでしょうか。
●ラトリエデパルファム公式オンライン「ラルチザン パフューム」のページ
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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