今回は「P.Frapin&Cie（フラパン）イフ オードパルファン」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
イフは、暗いウッディーノートとミルキーなフィグの香り。
ラドヤード・キップリングが息子に贈った詩、「IF」から生まれた香水です。
この記事はこんな方にオススメ！
・フラパン、イフの香りについて詳しく知りたい
・暗く落ち着いた香りが好き
・ウッディーな香りやイチジクの香りが好き
FRAPIN（フラパン）イフとは？
香水の基本情報
タイトル：IF by R.K. Eau de Parfum（イフ オードパルファン）
ブランド：P.Frapin&Cie（フラパン）
香調：ウッディー
調香師：アンヌ＝ソフィー・ベハーゲル
発表：2019年
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 | フラパン パルファン イフ バイ アール ケー オードパルファム 100ml FRAPIN PARFUMS IF BY R.K. EDP [81p] |
トップノート：マダガスカル産フレッシュジンジャー、カルナタカ産ペッパー、イタリア産ベルガモット
ミドルノート：フィグミルク、セイロン産シナモン、カシミアウッド
ラストノート：マイソール産サンダルウッド、インドネシア産パリョリ、ペルー産ガイアックウッド、ベネズエラ産トンカビーン
持続性、強さ、香りのチャート
持続性：5.5時間程度
放香性：★★★☆☆＋ やや強い～強い
イフって、どんな香り？
トップノート：暗いウッディー×スパイシー（20分）
ジンジャー、シナモン、パチョリのスパイシーさと土っぽさを強く感じる。
苦味があってダークな、ウッディー×スパイシーの香調だ。
付けて10分程すると、ウッディーでクリーミーな甘さも重なってくる。
ミドルノート：ミルキーなフィグ（1時間）
トップから大きく香りは変わらず、スパイス×パチョリのダークウッディーとクリーミーな甘いウッディーが重なっている形のままだが、スパイスは弱まり甘さは強まる。
ココナッツミルク系の甘さにウッディーな暗い匂いが混じって、イチジクのくぐもった（ナッツっぽい）香りが再現されている。
青さはなく、ココナッツを強く感じるフィグノートだ。
ラストノート：オリエンタルな重めウッディー（4時間）
フィグ（イチジク）からクリーミーなサンダルウッドに香りが引き継がれていく。
ウードやアンバーの甘さ、パチョリの暗さも感じる。
やや重ためのオリエンタル・ウッディーといった香調だ。
全体を通してメンズ寄り、ウッディー＆フィグの香りになっていた。
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フラパン／イフの解説と感想
詩「IF」から生まれた香水
2019年にFRAPIN（フラパン）より登場した「IF by R.K.（イフ）」の香り。
R.K.とはイギリスの小説家・詩人である、ジョセフ・ラドヤード・キップリング（1865-1936）のこと。
この香水は、彼が息子に宛てて書いた詩「IF」に着想を得て作られました。
『もしも 周りが理性を失い失敗を君のせいにしているときに
君は自分を見失わず 冷静でいられるなら
もしも みんなが君を疑っているときに
君は自分自身を信じることができて自分に対する疑いを
冷静に受け止めることができるのなら』
このような言葉で始まるIFは、「このように生きなさい」という教えを込めた、13の”もしも”が書かれています。
●分かりやすい日本語訳が載っているサイトのリンク（参考3）を貼っておきます。
上記『』内もこちらから引用しました。
英語圏で父から息子へ送られる有名な詩がラドヤード・キプリングの"If"です。人生の門…
香水ブランドとしてのフラパンは、バイレード、リキッドイマジネール、BDKなどのニッチメゾンの立ち上げをサポートし、現在は自身のブランドOBVIOUS（オブヴィアス）の設立者でもあるデヴィッド・フロサール氏が芸術監修しています。
そのフロサール氏は、IFについて次のように話しています。
（抜粋）今年、チャリティーレースでインドの北から南まで旅する機会に恵まれ、マイソールを通ったときに『IF』の一節が頭に浮かびました。
子供の頃この詩を教えてくれたのは、確かに偉大な旅人であった祖父でした。
”自分らしく”なるために、この教訓を毎日繰り返す必要があるのです。
ーLiquides Parfumsホームページ（参考2）より
フィグ×ウッディーの暗く内省的な香り
香水のテーマを理解した所で、香りの話に戻ります。
イフを一言で表すと「暗いフィグ×ウッディーの香り」となります。
ジンジャーやシナモンのスパイシーさと、パチョリの暗さ、湿り気。
フィグ（イチジク）の香りはココナッツ系のミルキーさはあるものの、フルーティーで明るい匂いではなく、こもった感じで暗く、ナッティーな匂いになっています。
サンダルウッド・ウード・アンバーを混ぜたような、オリエンタルで暗くどっしりしたウッディーさも感じます。
”静けさ”のあるフィグ香水です。
IFの詩とこの香りに繋がりが見えてこないのですが、「静かで内省的」な雰囲気がIFっぽいと言えるのかも…。
もう一つ。
イフとBDK Parfums「グリシャーネル」が似ていると聞いたことがあるのですが、個人的にはあまり似ていないかなという印象です。
どちらもクリーミーなフィグとウッディーな香りですが、グリシャーネルの方が明るく、フィグのフルーティーさも強いです。
対してイフは、ウッディーな暗さが強い香りとなっていました。
まとめ
今回は「フラパン、イフ オードパルファン」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
イフは、スパイスとパチョリの効いた暗いウッディーノートから始まり、ナッティーなフィグへと続く香りです。
ラストノートでは、サンダルウッドや樹脂系のオリエンタルな香りになっています。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考：
1）ART EAU公式ホームページ「IF by R.K.（イフ）」https://arteau.jp/collections/frapin/products/if
2）Liquides Parfums「IF BY R.K.」https://www.liquides-parfums.com/gb/all-niche-perfumes/392-if-by-rk-edp-100-ml-new-pack.html
3）英語を活かして稼ぐ「【英語の詩】”If” RUDYARD KIPLING（ラドヤード・キプリング）父から子へ語り継がれる有名な詩」https://www.good-life-salary-man.com/poem-if-rudyard-kipling/
