今回は「PENHALIGON’S(ペンハリガン)エンディミオン コロン」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
エンディミオンは、月の女神のために永遠の眠りについた、美しい青年をモチーフにした香水です。
お香系の柔らかな甘さも感じられる、優しい香り立ちのコロンになっています。
この記事はこんな方にオススメ!
・ペンハリガン、エンディミオンの香りについて詳しく知りたい
・物語を背景に持つ香水を使いたい
・いろいろなシーンで付けやすい香水を探している
PENHALIGON’S(ペンハリガン)エンディミオンとは?
香水の基本情報
タイトル:ENDYMION Eau de Cologne(エンディミオン コロン)
ブランド:PENHALIGON’S(ペンハリガン)
香調:オリエンタル、アロマティック
調香師:スティーブ・デメルカド
発表:2003年
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ペンハリガン PENHALIGONS エンディミオン EDC 100ml [021626/021233/975734/180138] |
トップノート:ラベンダー、セージ、ベルガモット、マンダリン
ミドルノート:コーヒーアブソリュート、ゼラニウム
ラストノート:カルダモン、ブラックペッパー、ナツメグ、レザー、インセンス、ミルラ、フランキンセンス、サンダルウッド、ベチバー
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:3~3.5時間程度
放香性:★★☆☆☆ 弱い
エンディミオンって、どんな香り?
トップノート:シトラス・ハーバルと柔らかな甘さ(15分)
シトラスの爽やかさと、ハーバルな香りで始まる。
シトラスは、ベルガモットよりマンダリンの甘さの方が目立っている。
ラベンダーもシトラスの後ろに潜んでいるのが分かるが、これは強く香らない。
「ラベンダー&ベルガモット」と聞くと、フゼアの”カッチリ”した香りを思い浮かべるのだが、エンディミオンでは「コットン様のほわほわした甘み」があって、ずいぶんと柔らかな印象になっていた。
ミドルノート:軽いウッディーとスパイスも加わる(25分)
シトラスが薄れ、代わりに軽いウッディーな匂いが出てくる。
スパイス由来の清涼感やスパイシーさも、薄く重なっているようだ。
これらが「ラベンダーのアロマティックさ」と「コットン様のソフトな甘さ」と共に香っている。
コーヒーの香りは、私の肌では感じられない。
ラストノート:お香っぽさが強まる(2.5時間)
香りの変化は少ないが、ラベンダーが薄れ、お香っぽさは強まってくる。
ここまで「コットン様の柔らかな甘さ」と感じていた部分は、このお香っぽさから来ていたのだろう。
ノートを確認すると、インセンス、ミルラ、フランキンセンス、サンダルウッド…このあたりを”お香っぽい匂い”として捉えているのだと思うが、「何の匂い」というのははっきりしない。
また、お香の煙っぽい感じやパウダリーな感じともまた違って、「茹でた豆みたいなホクホク感と優しい甘さ」といった香りに思えた。
そこからさらにウッディーな香りに傾き、ドライダウンするといった流れになっていた。
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ペンハリガン/エンディミオンの解説と感想
愛のために永遠に眠る「エンディミオン」
2003年に登場した「ENDYIMON(エンディミオン)」の香り。
こちらはオードパルファム バージョンの「エンディミオン コンサントレ(2016年)」もありますが、本ページではオーデコロンのエンディミオンについてご紹介しています。
先日ブログで取り上げた「LUNA(ルナ)」の中でも触れていたのですが、エンディミオンとはギリシャ神話に登場する美しい羊飼いの若者の名前です。
天からエンディミオンを見つけた月の女神・セレネは、寝ている彼にキスをし、二人は恋に落ちるのです。
今回は「PENHALIGON'S(ペンハリガン)ルナ オードトワレ」について、どんな香りかご紹介したいと思います。 ルナは、月の女神セレネ(ルナ)へのオマージュとして生まれた香り。針葉樹の葉のようなフレッシ[…]
幸せに暮らしていた二人ですが、やがてセレネは「エンディミオンの老いや死」を恐れるようになります。
神である自分は、いつか一人残されてしまうのだと…。
そこでセレネは最高神・ゼウスに、エンディミオンを不老不死にして欲しいと願い出るのですが、ゼウスには「それは出来ないが、永遠の眠りにつかせることなら出来る」と言われてしまいます。
そしてエンディミオンは「永遠の眠り」を受け入れ、セレネは毎夜 月の光と共に彼に寄り添い続けている…というお話です。
個人的には、「それで良いのか、エンディミオン!」と思わんでもないです。
セレネもエンディミオンの人生を奪うなんて、ちょっと傲慢ではなかろうか。
「あんた神様でしょうが、一人でも強く生きろ!」と思うのですが、ギリシャ神話の神様ですからね…。人間臭さがあるよねw
夢うつつのような、ソフトな甘さが続くコロン
さて、香水「エンディミオン」はコロンであっても「すっきり爽快!ビシャビシャ浴びたい!」という香りではありません。
コロンはウエットな香りの物が多いイメージですが、こちらはむしろややドライな印象。
でもとても軽やかで、優しい香りになっていました。
エンディミオン自身も、きっとキリっとした勇敢な男ではなく、この香りのような優男だったのでしょう。
「永遠の眠り」につくというのに悲壮感はなく、ほわほわと夢うつつのようなソフトな甘い香りが続きます。
私の中でエンディミオンは、恋の熱に浮かされたまま「OK!眠りましょう!」とやらかした男というイメージが出来上がってしまいました。
ごめんね、エンディミオン。
ところで、トップで「ラベンダー&ベルガモット」とくると「フゼア系?」と思うのですが、この香水はそうはならないんですよね。
香調は何に区分しようか凄く悩んだのですが、お香っぽい甘さの「オリエンタル」と、シトラス・ハーバル・ラベンダーあたりの香りから「アロマティック」と、この2つを挙げてみました。
全体的に香り立ちは淡いです。
香調的にはメンズ寄りですが、付け始めから終盤まで甘さも感じられ、女性も付けやすいかと思います。
まとめ
今回は「ペンハリガン/エンディミオン コロン」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
エンディミオンは、お香っぽい甘さと、シトラス・ハーバル・ラベンダーなどの軽やかさが重なった香水です。
メンズ向けコロンではありますが、香り立ちは淡く、優しい甘さも持っていますので、ユニセックスに使いやすいかと思います。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:
L’ATELIER DES PARFUMSホームページ「エンディミオン コロン」https://latelierdesparfums.jp/collections/penhaligons-british-tales/products/endymion-edc-spray