今回は「Maison Margiela(メゾンマルジェラ)レプリカ コーヒーブレイク オードトワレ」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
コーヒーブレイクは、ブラックコーヒーから始まり、次第に加糖ブラック→甘いミルクコーヒーの香りへと変化していきます。
フゼア・グルマン・パウダリー・ウッディーといった香調を、少しずつ織り交ぜたような香りです。
この記事はこんな方にオススメ!
・マルジェラ、コーヒーブレイクの香りについて詳しく知りたい
・コーヒーの香りが好き
・ラベンダーの香りも好き
Maison Margiela(メゾンマルジェラ)コーヒーブレイクとは?
香水の基本情報
タイトル:REPLICA Coffee Break Eau de toilette(レプリカ コーヒーブレイク オードトワレ)
ブランド:Maison Margiela(メゾン マルジェラ)
香調:フゼア、グルマン
調香師:Nathalie Lorson(ナタリー・ローソン)
発表:2019年
廃盤:2024年 販売終了
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トップノート:コーヒー、赤リンゴ、レモン
ミドルノート:ラベンダー、スペアミント、オレンジブロッサム
ラストノート:ミルクムース、サンダルウッド、シダーウッド
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:5~5.5時間程度
放香性:★★★☆☆ やや強い

コーヒーブレイクはどんな香り?
トップノート:酸味の強いリンゴとブラックコーヒー(20分)
ジョナゴールドみたいな酸味の強い爽やかなリンゴと、ブラックコーヒーの香りからスタートする。
5分程するとリンゴの酸味はコーヒーの酸味に溶け込んでいき、一体化する。
またオレンジブロッサムの花の甘さが出てきて、砂糖を加えたホットコーヒーのような香りになった。
ミドルノート:ミルクコーヒーに変化(1時間)
ラベンダーが出てきたらミドルノートに入る。
このラベンダーと加糖ブラックコーヒーの香りがミドルノートの主役。
オレンジブロッサムの爽やか系ホワイトフローラルの甘さと、パウダリーな甘さも感じる。
次第にパウダリーさが増して、ブラックコーヒーからミルクコーヒーへと変化していった。
ラストノート:ウッディーが加わる(4時間)
ミドルまでのラベンダー&ミルクコーヒーに、ウッディーな”濁り”が加わった形でドライダウンに向かう。
ウッディーの中では、クリーミーで甘いタイプのサンダルウッドが最も強いようだ。
最終的にはパウダリークリーミーな薄っすらした甘さと、軽めウッディーが肌に残りフェードアウトしていった。
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コーヒーブレイクの解説と感想
ミルククリームとコーヒーの温かな香り

「記憶」と結びついた香りを再現する、メゾンマルジェラのフラグランス ライン「REPLICA(レプリカ)」シリーズ。
本ページでは、2019年に登場した「Coffee Break(コーヒーブレイク)」の香りについてご紹介しています。
調香はフィルメニッヒ社のナタリー・ローソン氏かと思うのですが、香水好き御用達サイトfragranticaではジャック・キャバリエ氏の作品として紹介されていますね。
ところで、本ページを書くにあたってマルジェラのサイトを覗いてびっくり。廃盤になっちゃってたのね。
どうやら2024年の年末ごろに販売終了したようです。
さて、ブランドによるとコーヒーブレイクはこんな香りだそう。
(海外公式から引用しています。)
(抜粋)温かくクリーミーなコーヒーを飲みながら味わう、ほっと美味しい休息の感覚。
コーヒーブレイクは、真冬のコーヒーショップで味わう、居心地の良いブレイクタイムを表現しています。
アラビカ豆の強い風味と温かいペストリーの香りが空気中に広がり、コーヒーを一口飲むと芳醇で温かい香りを楽しめるのです。
背後ではコーヒーマシーンが元気よく回転し、スペアミントとラベンダーエッセンスの香りによって、ミルクムースに唇を浸す新鮮な感覚を再発見します。
喜びの一撃、焙煎コーヒー豆とミルクムースの完璧なブレンド、現代都市の刺激を捉えるフゼアの特徴的な香りとのコントラスト。
クラシックな香水の構造を再考したレプリカ コーヒーブレイクは、質感と中毒性、情動をブレンドしています。
-メゾンマルジェラ公式ホームページより(たゆた訳)
コーヒーブレイクは、スウェーデンのストックホルムが香りの舞台。
雪で白く覆われた世界の”オアシス”。暖かなコーヒーショップの店内で味わう、ミルクムースをたっぷり絞ったクリーミーなコーヒーの香り。
そこにクラシックなフゼアの香調を重ねたのが、コーヒーブレイクという香水なのですね。
変化するコーヒーの香りとラベンダーが面白い

それでは、肝心の香りについて。
付け始めはリンゴのフレッシュな酸味と、無糖ブラックコーヒーの香りが別々に出てきます。
次第にそれが合わさって、「酸味のある無糖ブラック」に変化。
さらにそこからオレンジブロッサムの甘さが加わることで「加糖ブラックコーヒー」に変形し、パウダリーな甘さが出てきて「加糖ミルクコーヒー」になっていきます。
パウダリーな部分は、アイリスやアンブレットシードみたいな甘さに感じました。(ノートに「ミルクムース」と表記されている部分だと思う)
こういったコーヒーと共に、キーとなって香るのが「ラベンダー」。
説明の中でも「フゼア」という言葉が出てきますが、ラベンダーはフゼアの香調に欠かせない香料です。
●フゼア調の説明はコチラ↓
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ざっくり分けるとフゼアはアロマティックなタイプ(床屋さんの匂い系)と温かいタイプ(甘いフゼア)があるのですが、コーヒーブレイクは後者。
アロマティックなフゼアはクラシックで男性的、ちょっとクセもあるので苦手な方もいると思うのですが、コーヒーブレイクは”フゼア感”少なめで使いやすいと思います。
ブランド公式では「テイスティー・フゼア」という香調分類になっているのですが、個人的にはフゼアともテイスティー(グルマン)とも言い切れない香りに思えます。
フゼアの要素を一つまみ。グルマンも一つまみ。でもパウダリーもウッディーもフローラルも少しずつ入っている感じ。
ラベンダーとコーヒーの香りの組み合わせや、コーヒーの表現の変化、色んな香調をバランスよく取り入れている点等、なかなか面白い香水だと思います。
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参考:Maison Margiela公式ホームページ「REPLICA Coffee Break」https://www.maisonmargiela-fragrances.eu/en_GB/fragrances/by-collection/replica/replica-coffee-break/MM006.html#tab=notes