【オブヴィアス】アン ボワの香水レビュー|辛い木、シンプルな香り

今回は「OBVIOUS(オブヴィアス)アン ボワ オードパルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。

アンボワは、アロマティックなウッディー系が続く、シンプルな香りです。

角材のようなウッディーさで、特に「木の辛み」がしっかり感じられる香水。

この記事はこんな方にオススメ!

・オブヴィアス、アンボワの香りについて詳しく知りたい

・肌の側で穏やかに香る「スキンフレグランス」が欲しい

・軽やかなウッディーが好き

OBVIOUS(オブヴィアス)アン ボワとは?

香水の基本情報

タイトル:UN BOIS Eau de Parfum(アン ボワ オードパルファム)

ブランド:OBVIOUS(オブヴィアス)

香調:ウッディー、アロマティック

調香師:Amélie Bourgeois(アメリー・ブルジョワ)

発表:2020年

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トップノート:イタリア産ベルガモット、アジア産ブラックペッパー

ミドルノート:アンブロキサン、ヴァージニアシダーウッド

ラストノート:インド産パピルスウッド、マレーシア産ガージャンバウム、ハイチ産ヴェチバー

持続性、強さ、香りのチャート

持続性:5~5.5時間程度

放香性:★☆☆☆☆ とても弱い

【オブヴィアス】アンボワのイメージチャート

アンボワって、どんな香り?

トップノート:軽やかでアロマティックなウッディー(15分)

ベルガモットのほろ苦いシトラスと、角材のような木の辛み、ほの甘さ。

そこにジュニパーベリー系の香りが重なっている。

僅かな苦みとスパイシーさ、そして青々とした針葉樹の葉のようなアロマティックな香りだ。

ミドルノート:ドライアンバー系の木の辛みが出てくる(1.5時間)

角材系のウッディー&アロマティックな香調のままだが、ドライアンバー系の辛いウッディーをしっかり感じるようになってくる。

ノートを確認すると、アンバーグリス様の芳香を持つ「アンブロキシド」がリストされているが、海水系の塩っぽさやベタつきはない。

ラストノート:香調の変化は殆ど無い(3.5時間)

香調の変化は殆ど無く、アロマティック・ウッディーのまま香り立ちが弱まり、ドライダウンしていく。

最後まで肌に残ったのは、ドライアンバー系の木の辛さだった。

全体的に拡散力は弱く、肌の側で淡く香るスキンフレグランスの系統。


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解説と感想

アロマティック・ウッディー調のスキンフレグランス

ブランド立ち上げ初期からある香り「UN BOIS(アンボワ)」。

un boisとは「木」という意味です。

その香りは、アロマティックで穏やかなウッディー調。

前回レビューしたアンムスク同様に、香り立ちが非常に淡いスキンフレグランスとなっています。

ブランドによる説明は、こんな感じ。

名前が示す素材のような、フレッシュで固くドライな香り。

アンブロキサンによってもたらされたモダンなウッディーが病みつきになります。そしてサンダルウッド、シプリオール、シダーと続き、お互いに個性的で力強い印象を残します。

アンボワは、フルリリースされた「フェンダー」や「ギブソン」のように響きます。イタリア産ベルガモットの新鮮さとハイチ産ベチバーの優雅さが、この香水を男性・女性にとっての傑作に仕立てているのです。

ーOBVIOUS公式ホームページより(たゆた訳)

フェンダーやギブソンは、ギターメーカーの名前ですね。

私はギターの知識ゼロなので、名前くらいしか聞いたことないですが…。

OBVIOUSの創設者であるダヴィッド・フロサール氏は、「多趣味な人」というイメージが強いです。

モータースポーツやボクシングも好きなのだとか。

ギターもめっちゃ詳しそう。なんならコレクションしてそう(勝手なイメージ)。

ここで香水の香りをギターに例えてるのも、しっくり来ますよね~。

木の辛みが強い

さて、香りについて。

アンボワの香りは、とてもシンプルです。

最初の方は角材系の木の香りに、ジュニパーやバルサムファー系の「森の中で感じる針葉樹の葉」みたいなアロマティックな香りが重なっている感じ。

そして次第に角材系のウッディーに香りが収束していき、香り立ちが弱くなり終わるという流れになっています。

ホームセンターで角材の匂いを嗅ぐと、色んな要素が混じっているのが分かります。

スパイシーな辛さや酸味、ほんのり甘い感じ。

おが屑のような乾いた感じと、生木だったことを思い出させるしっとりしたウエット感。

少し、塩気や苦みもあるように思います。

アンボワは、そんな中でも「木の辛み」の要素が最も強いと思います。

最初はペッパー系の辛みですが、次第にドライアンバーやラブダナム系の辛みへと変化していきました。

話が変わりますが、最後にちょこっと付け足し情報を。

ベースノートの「ガージャンバウム」についてですが、これは「グルジュンバルサム」のことみたい。

日本の公式取扱店で「ガージャンバウム」と載っているので「これ何だろう??」と疑問に思っていたのです。

グルジュンの方が馴染みのある方も多いかと思い、追記しました。

●グルジュンバルサムの香りについては、こちらのページで触れています。良かったらご覧ください。

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参考:OBVIOUS公式ホームページ「UN BOIS」https://www.obviousparfums.com/en/eaux-de-parfum/2-un-bois.html

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