今回は「ZOOLOGIST(ズーロジスト)ティラノサウルス レックス エキストレドパルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
ティラノサウルスレックスは、スモーキーウッディーを中心に、スパイスやお香、樹脂、ジャム様のローズなどなど…色んな要素が複雑に絡まった香りです。
香り立ちもかなり強め、どちらかというと通好みの香水かと思います。
この記事はこんな方にオススメ!
・ズーロジスト、ティラノサウルスレックスの香りについて詳しく知りたい
・スモーキーウッディーな香りが好き
・複雑でパワフルな香りが好き
ZOOLOGIST(ズーロジスト)ティラノサウルス レックスとは?
香水の基本情報
タイトル:Tyrannosaurus Rex Extrait de Parfum(ティラノサウルス レックス エキストレドパルファム)
ブランド:ZOOLOGIST(ズーロジスト)
香調:ウッディー
調香師:アントニオ・ガルドーニ(Antonio Gardoni )
発表:2018年
トップノート:ベルガモット、ブラックペッパー、モミ、ローレル、ネロリ、ナツメグ
ミドルノート:チャンパカ、ゼラニウム、ジャスミン、オスマンサス、ローズ、イランイラン
ラストノート:樹脂、ケード、シダー、シベット、フランキンセンス、レザー、パチョリ、サンダルウッド、バニラ
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:7.5時間程度
放香性:★★★★★ とても強い
ティラノサウルス レックスって、どんな香り?
トップノート:ベースはスモーキーウッディー(20分)
スモーキーで重めのウッディーをベースに、ベルガモットの酸味と苦み、スパイスの辛み、バルサムファー系のフレッシュなウッディーが重なっている。
松ヤニのような香りも混じっている。
香り立ちがとても強い。
ミドルノート:後半からジャミーなローズが登場(1.5時間)
変わらず香り立ちパワフルだが、少し治まってくる。
トップの香りが一つにまとまり、パチョリの効いた暗いスモーキー・ウッディーに、お香の煙さや樹脂の甘さ、タバコの苦みを合わせたような形に落ち着いた。
ノートを確認すると、ミドルでは花の香りがずらりと並んでいるが、ローズは感じるものの他はよく分からない。
ミドル後半では、ジャムのような甘酸っぱいローズが出てきた。
ラストノート:複雑な香りが続く(5.5時間)
ラプサンスーチョン(燻製紅茶)のようなスモーキーさと樹脂の甘さ、パチョリの暗さ、サンダルウッドの乾いた木の香りに、ジャミーなローズ、そしてアニマリックなネットリ感と少しのレザーといった香りでドライダウンに向かう。
最後まで、とても複雑な香りが続いた。
全体的に香り立ちは強く、トップ~ミドルくらいまでは、1プッシュでも隣の隣の隣の席まで香りが伝わりそうな勢い。
持続も長かった。
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解説と感想
かつて地球を支配した、ティラノサウルスの香水
2018年に登場した「Tyrannosaurus Rex(ティラノサウルス レックス)」の香り。
ズーロジストの香水は生物をモチーフにして作られますが、ティラノサウルスの香りって何!?
全然想像がつかない…。恐竜、見たことないし。
しかし実際に付けてみると、確かにパワフルで野性味に溢れ、「ティラノの香りだよ」と言われれば「分かる分かる」と頷いてしまうような、説得力のある香りになっています。
ブランドによる香りの説明(イメージ)はこちら。
(抜粋)蒸し暑い熱気が大地を漂い、生い茂る豊かな植物によって貪欲になめ尽くされていきます。
木々は雄大に高く翔けあがり、植物は初めて花を咲かせ、その花びらが多様性に富んだ世界の誕生へと波及するのです。
白亜紀は荒野の炎と落雷で焼け焦げた背景の中、成熟します。
この荒れた地形の先に、巨大な捕食者が迫り来る…。巨人は地球を支配していますが、恐ろしいティラノサウルスの強靭な顎は巨人でさえ切り伏せることができます。
そびえ立つ恐ろしい野獣は何も恐れません。空に火が上がり、彼らの治世が終わりを告げるその時まで…。
ーZOOLOGIST公式ホームページより(訳・たゆた)
調香されたアントニオ・ガルドーニ氏によると、ティラノサウルスを表現するために血の金属的な香りやどろっとした流体、あるいは火山の噴煙や炎、マグマのような土といった要素を用いたそうです。
また、恐竜が繫栄しティラノサウルスが現れた白亜紀に、初めて「花を付ける植物」が生まれたという話から、パチョリ系の大地の香りの上にフローラルの層を持たせたのだそう。
(ちなみに、最初はティラノのおもちゃからヒントを得て、プラスチックの香りを入れることも考えたんですってー!)
複雑でとてもパワフル、通好みの香り
ティラノサウルス レックスを一噴きすれば、前述の説明文やガルドーニ氏の言葉がよく分かります。
ほんと、おっしゃる通りで…と納得の香り。
香りは大変複雑で、目まぐるしく主役が入れ替わります。
スモーキーウッディー、ベルガモットの酸味・苦み、辛いスパイス、モミの木系の軽いウッディー、ガソリンっぽさのある松ヤニ。
さらにパチョリの湿った暗さや、お焼香のようなインセンス、樹脂の甘みにタバコやスモークドティーのような苦み・暗さ、アニマリックなネットリ感もあります。
花の部分はジャム様の甘酸っぱさを持ったローズが、強く出ました。
これらが一塊になって、襲い掛かってきます。
香りを確認するたびに、毎回その形が変わっている…生物みたい。
この複雑なパンチ力(香り立ちもかなり強い)は、”モテ香水”の対極にあると思います。
しかし、香水が好きで好きで大好きだ!という香水沼の住人は、ドハマりする方も多いのではないでしょうか。
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参考:ZOOLOGIST公式ホームページ
「Zoologist Tyrannosaurus Rex Deluxe Bottle」https://www.zoologistperfumes.com/products/zoologist-tyrannosaurus-rex-deluxe-bottle
「An Interview with Antonio Gardoni, the Perfumer of Zoologist Tyrannosaurus Rex」https://www.zoologistperfumes.com/blogs/news/an-interview-with-antonio-gardoni-the-perfumer-of-tyrannosaurus-rex