今回は、金熊香水さんで作れるオリジナル香水のお話をしたいと思います。
「金熊香水カスタムラボ」のWEB調香システムでは、自分で香料と配合割合を選んで、簡単にオリジナル香水を作ることができます。
先日こちらで香水を作って頂きとても面白い体験だったので、「どんなサービスなのかな」「出来上がりはどんな感じかな」といったことをお伝えしたいと思います。
「自分だけの香りを作りたい」「調香体験に興味がある」「自分の思い描く”推し香水”を作りたい」といった方々は、是非ともご覧くださいませ。
金熊香水って、どんなお店?
金熊香水について
金熊香水さんは、自然豊かな山梨県北杜市の八ヶ岳南麓にある香水工房。
小ロットから受けて頂けるコラボ香水・オリジナル香水を、数多く手がけていらっしゃる香りの専門店です。
ホームページ上でしか拝見したことはありませんが、香水作り体験ができるお店の様子はとってもお洒落。
香水のボトルやパッケージも可愛いです。
金熊ベースで、香りをブレンドできる
また完成品だけでなく、「金熊ベース」と呼ばれるベース香料も売られています。
こちらは、バランスの取れた香りに既にブレンドされているので、それらを自分で配合比率を変えながら、手軽に調香して楽しむことができるようになっています。
価格は、1,980円/10ml・1本、5,500円/10ml・3本。
調香するためのスポイトやアトマイザーは、3本セットを買うと付いてくる(たぶん)ようですが、別で販売ページもあります。
こういった消耗品は、香りが混ざらない様に使い捨てて行った方がよいです。
自分で香りをブレンドして楽しみたい方は、ある程度まとめて買っておいても良いかと思います。
●このような、メモリの付いたタイプのスポイトが便利です。
私が使ってるやつ↓
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●シリンジも便利ですが、メモリ印字がエタノールで落ちますので、使用には注意が必要。
私はニプロではなくテルモ派(どうでも良い)
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●アトマイザーについては、こちらのページをどうぞ。
今回は「アトマイザー」のお話です。アトマイザーとは、香水などを少量詰めて使う入れ物のことです。 こちらのページでは、サンプル程度に小分けする時に使うような、短期間のみ使う簡易なアトマイザー(以下、「簡易アト[…]
カスタムラボのWEB調香システムについて
ネット上で調香できるシステム
そんな金熊香水さんが、最近始められたサービスが「金熊香水カスタムラボ」のWEB調香システムです。
先ほどご紹介した18種類の「金熊ベース」と37種類の「トッピング香料」を、自分の好きな配合割合でブレンドすることが出来ます。
※トッピング香料には配合上限があります(下の一覧表にまとめています)。
素晴らしいのは、ちゃんと肌に付けられる「香水」であるということ。
オリジナルフレグランスって肌には付けられない「雑貨品」も多いのですが、金熊香水さんのものは「化粧品」です。
価格は、ベース香料のみだと8,800円/24ml。
そこにトッピング香料の価格が上乗せされる形です。
送料は5,000円以上で無料(それ未満は1,100円)、沖縄県については金額にかかわらず2,200円となっています。
サービス概要やちょっとした疑問までQ&Aに詳しく載っていますので、試す前に知りたいことがあったら覗いてみてください。
※以上、価格は2024年9月現在のもの
ベース香料とトッピング香料の一覧・まとめ
これから試したい!という方に、香料のまとめ一覧があると便利かと思ったので、表にしました(2024年9月現在)。
良かったら参考にどうぞ!
●ベース香料:5個まで選択可能
●トッピング香料:3個まで選択可能
※数や配合の上限を超えた場合は、エラーメッセージが表示されます。
金熊香水さんのWEB調香システムは、まだ始まったばかりのサービスです。
今後変更される内容も出てくると思うので、オーダーされる際にはオーダー画面の最新情報を必ず確認してくださいね!
実際にオリジナル香水を作ってみた!
それでは、実際に作った時の手順・体験談をお話ししたいと思います。
STEP1:構想をねる
どんな香りにしようかな~というのは、人それぞれ考え方がありますよね。
色?時間?音?身近な人?推し?それとも、ダイレクトに香りから入る?…
私の場合は「表現したい情景」を元に、イメージを膨らませていきました。
テーマにしたのは「徹夜ごしの朝」の、あの感じ。
夜の続きのような、次の日がもう始まってしまっているような…。
頭がぼんやりする、不思議な感じがしませんか?
あの時間と雰囲気を香りにしたいと思いました。
テーマが決まったら、中心となる香りを決めます。
私はジャスミンが好きなので、これに決定。
早朝がテーマなので、トッピング香料の中でも「ジャスミンアブソリュート」ではなく、軽やかな「ジャスミンサンバック」を使う事にしました。
STEP2:香りを組み合わせていく
調香ページから香りを選んで、組み合わせていきます。
「夜明け前に窓を開けると、夏でもひんやりした空気と緑の匂いがするな」
「目を覚ますような、ミントかユーカリのスースー感が欲しいな」
「夜と朝の狭間の時間に付けても、朝の身支度には香水を付け直せる軽さがいいな」
「神秘的なニュアンスが欲しいから、ミルラかフランキンセンスが欲しいな」
と、こんな事を考えながら、滑らかに香りが移るようにすると…
「ミントとグリーン⇒ジャスミンサンバック⇒軽いフローラル⇒バルサミック」
という流れが見えてきたので、それに従って香料をチョイス。
ちなみに、トッピング香料についてですが「3つの枠の内2つ同じものを使う」ということはできませんでした。
(例えば「ジャスミンサンバック2枠使って、10%まで入れる」というのは無理です。)
香料を加えていくと、自動で香りのピラミッドが作られます(便利!)
また、AIによる提案や香りの説明文を見ることもできますよ。
香水タイトルや説明文を付けることもできます。
オタク魂を滾らせながら、説明文作りまでがっつり楽しませてもらいました。
そうして出来ったのが、こちら。
STEP3:注文、仕上がりはこんな感じ
私は注文から1週間後に発送されました。
私含め、モニターさんからの注文を数多く受けていらっしゃった時期なので、平常時ならもう少し早く発送されるかと思います。
詳しい感想はXの方で書いていますので、ここでは割愛しますが…。
想像よりグリーンが強く、持続が短くなりすぎちゃったかなと思いました。
金熊香水さん(@kinkuma_perfume)で作らせて頂いた香水「彼は誰時のジャスミン」。
じっくり試してみたので感想をツリーに書いていきたいと思います。(長くなります🙇♀️)#金熊香水 #金熊香水カスタムラボ #オリジナル香水 pic.twitter.com/WgGsphXUy4
— たゆた (@tayutahu_kosui) September 4, 2024
金熊ベースの時点で香りが綺麗に組み合わさっているので、主役の香り(今回はジャスミンサンバック)を際立させるのは難しいのかも。
また作る時にイメージを固めすぎると、どうしても出来上がりとのギャップが出来てしまうのかな…。
あと、金熊ベースが優秀なのか、ある程度無茶して組み合わせても、それなりに綺麗にまとまるのではないかと思いました。
今回作った香水を手直しするなら、こんな感じかな?
今回作ってもらった物を使い切ったら、リベンジ注文するぞー!(の気持ちで、もりもり使っています。)
まとめ
今回は、金熊香水さんで作れるオリジナル香水についてレポートしました。
「金熊香水カスタムラボ」のWEB調香システムは、WEB上で気軽に香料を組み合わせてオリジナル香水が作れるサービスです。
簡単に注文できる手軽さがある一方で、例えばサンプルを作ってもらって…みたいな、実物を交えて作り込むわけではないので、どうしても思い通りの香水を一発で作るのは難しい所があるのだと思いました。
今後、さらにこの辺りもブラッシュアップされていけば良いなぁと期待しています。
実際に注文までせずとも、WEB上で香りを組み合わせて遊ぶだけでも面白いですよ!
ぜひ体験してみてくださいね。