【イソップ】カーストとは?荒波と白い岩肌、海岸の香り

今回は「Aesop(イソップ)カースト オードパルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。

カーストは、「海岸」をテーマに作られた香水です。

ミネラル感のある海の香りに、ローズマリー系のハーブや針葉樹系のウッディーノートが重なります。

この記事はこんな方にオススメ!

・イソップ、カーストの香りについて詳しく知りたい

・軽やかでアロマティックな香りが好き

・一捻りあるマリン系香水が欲しい

Aesop(イソップ)カーストとは?

香水の基本情報

タイトル:Karst Eau de Parfum(カースト オードパルファム)

ブランド:Aesop(イソップ)

香調:マリンアロマティック

調香師:Barnabé Fillion(バーナベ・フィリオン)

発表:2021年

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トップノート:ジュニパー、ピンクペッパー、ベルガモット

ミドルノート:ローズマリー、セージ、クミン

ラストノート:ベチバー、サンダルウッド、シダー

持続性、強さ、香りのチャート

持続性:5.5時間程度

放香性:★★☆☆☆ 弱い

【イソップ】カーストのイメージチャート

カーストはどんな香り?

トップノート:ミネラル感のある海の香り(30分)

ナトリウムやマグネシウムが溶けている、ほのかな塩味や苦みを含んだ海系のアクアティックな香り。

そんな瑞々しさの中に、ジュニパーの針葉樹系の爽やかさや、薬品っぽい(なめし剤っぽい感じの)レザー調の香りも混じっているようだった。

ミドルノート:ハーブが出てくる(1時間)

トップからミドルへの変化は少なく、ミネラル感のあるアクアティックな香りが続く。

ジュニパーやレザー系の香りが遠のき、ローズマリーを中心としたハーブが出てくる。

苦みは少なめで青さも少し、透明感とハーブらしい穏やかな甘さ、そして僅かに清涼感を感じさせる香りだ。

クミンのカレーっぽいスパイシーさは感じなかった。

ラストノート:針葉樹系の軽いウッディー(4時間)

香り立ちが淡くなる。

透明感のある瑞々しい香りのままだが、ウェットな針葉樹系の軽いウッディーに、少しだけ松ヤニのクセや粘り気を加えたような匂いがする。

全体を通して香り立ちはあまり強くなく、アロマティックで”イソップらしい”香りとなっていた。


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カーストの解説と感想

海岸の近くに生まれた、複雑なカルスト地形の香り

2021年にスタートした、イソップの「アザートピアス コレクション」。

本ページでご紹介している「Karst(カースト)」は、こちらのコレクション始まりの3種類の内の一つです。(他2つは、ミラセッティとエレミア)

アザートピアスコレクションは、「世界の境界が曖昧になる部分を香りにする」という、なんとも哲学的なテーマで展開されています。

●アザートピアスについては「イソップ/イーディシス」のページをご覧ください。

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【イソップ】イーディシスの香りとは

karstとは、カルスト地形のことです。

カルストは、石灰成分を多く含む大地を水と二酸化炭素が溶かすことで生まれる地形。

浸食され凹凸を持つ大地、地下に生まれる鍾乳洞――自然に出来たとは思えないような美しい景色が見られます。

香水・カーストは、海岸の近くに生まれた複雑なカルストの自然を思わせる香り。

荒波がぶつかり、ゴツゴツと侵された白い岩肌。静かに青い光が差す、海の洞窟。

そして海岸伝いに茂る草木。水平線の向こうから吹き付ける潮風。

――このような風景を想像させる香りとなっています。

「海岸」は、自然界の造形の巨匠、海水が彫り刻んできた光景です。リズミカルな潮の満ち引きがつくり出すのは、吸っては吐く、あるいは行っては戻るというように、絶え間なく同じことが繰り返される世界です。それは時間という歳月を積み重ねながら、すぐに過ぎ去る一瞬のはかなさも存在する世界といえます。大きくうねる波が、じっと横たわる大地を削っては足元の地面をつかみ取るかのように、常に変わり続ける光景を描き出します。

-Aesop公式ホームページより


海から陸へ、ゆっくりと香りの視点が移動する

さて、カーストを肌に一噴き。

カーストは、ナトリウムやマグネシウムといったミネラル分を感じさせる水の匂いがします。

このアクアティックな香りがメインなのですが、ここにローズマリー系のハーブや針葉樹系の爽やかなウッディーノートが重なってきます。

付け始めはミネラル系の水(海の香り)で、次第にハーバル(海岸の草木)が出てきて、最後はウッディー(海の横の林)へと、海から陸に向かって視点が切り替わっていく感じ。

それとは別に、少しアニマリックな”クセ”のある香りが、トップからラストまで含まれているように感じます。

この”クセ”の部分は、最初の方はなめし剤的な薬品感のあるレザー調なのですが、それが塩昆布っぽい匂い(アンバーグリス?と思った)に変化し、最後の方は松ヤニっぽい粘っこさへと繋がっていきました。

全体的に、アロマティックで軽い海の香りとなっています。

ハーバルやウッディーなど他の要素もしっかりしており、変化球系のマリン香水と言えそうです。

★「海の香り」が好きな方はこちらの記事もオススメです。

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参考:Aesop公式ホームページ「カースト オードパルファム」https://www.aesop.com/jp/p/fragrance/fresh/karst-eau-de-parfum/

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