【ズーロジスト】キャメルの香水レビュー|砂漠を征くドライフルーツ

今回は「ZOOLOGIST(ズーロジスト)キャメル エキストレドパルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。

キャメルは、ドライフルーツ系のもっちりしたフルーティーさを中心に、スパイスやウッディー、樹脂などを重ねた香り。

砂漠を征くラクダをモチーフにした、エキゾチックな香りです。

この記事はこんな方にオススメ!

・ズーロジスト、キャメルの香りについて詳しく知りたい

・ドライフルーツの香りが好き

・オリエンタルな雰囲気が好き

ZOOLOGIST(ズーロジスト)キャメルとは?

香水の基本情報

タイトル:Camel Extrait de Parfum(キャメル エキストレドパルファム)

ブランド:ZOOLOGIST(ズーロジスト)

香調:オリエンタル、フルーティー

調香師:クリスチャン・カーボネル(Christian Carbonnel
)

発表:2017年

トップノート:ドライフルーツ、フランキンセンス、ナツメヤシ、ローズ

トップノート:アンバー、シダー、シナモン、インセンス、ジャスミン、ミルラ、オレンジブロッサム

トップノート:シベット、ムスク、ウード、サンダルウッド、トンカビーン、バニラ、ベチバー

持続性、強さ、香りのチャート

持続性:7~7.5時間程度

放香性:★★★☆☆ やや強い

【ズーロジスト】キャメルのイメージチャート

キャメルって、どんな香り?

トップノート:ウイスキーとスパイスとドライフルーツ(20分)

ウイスキーの酸味・木樽の香り・酒っぽさに、ナツメグのスパイシーさを足した香りで始まる。

レーズンのようなドライフルーツも感じるが、酸味が強めで甘さは控えめ。

ミドルノート:香りが一つにまとまる(1時間)

酸味、ウッディー、酒感、スパイス、ドライフルーツ…と分かれていたものが、一つにまとまる。

ジャスミンやオレンジブロッサムといった花の要素は、はっきりと香らない。

香調的にはフルーティーな側面が最も強いが、果汁が滴るようなフレッシュさは無く、やや暗めの落ち着いた香りとなっている。

ラストノート:樹脂とハチミツ(6時間)

香調は大きく変わらないが、樹脂系のウッディーさと甘さが出てきた。

蜂蜜のような香りも感じる。

シトラス+ウッディーの時に感じる、メンズ整髪料っぽい香りもある。

最後はウードとアンバーの甘み、クリーミーなサンダルウッドに蜂蜜っぽいクセを混ぜたような香りでドライダウンした。


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解説と感想

砂漠を旅するラクダの香り

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カナダ・トロントのニッチ香水ブランドZOOLOGIST(ズーロジスト)より、2017年に登場した「CAMEL(キャメル)」の香り。

ズーロジストは生物にインスピレーションを得て香りが作られていますが、キャメルはその名の通り「ラクダ」がモチーフとなっています。

ズーロジストの香水の説明文って、物語を読んでいるようで面白いんですよね。

ちょっと長いのですが、全文ご紹介しますね。

過酷な砂漠の旅では、出発地と終着地が互いに見分けられません。

テラコッタ色の砂丘は捻じれ歪み、その形を絶え間なく変えてゆきます。

無慈悲な太陽と冷淡な星座だけが、信じるに足る道しるべ。

煌めく輝きで目を奪うものや、エキゾチックな芳香で味覚を惹き付けるもの。そんな宝物を背負い、遠く離れた市場へとラクダはゆっくり歩を進めます。

今や水は夢に過ぎず、甘いデーツは遠い記憶です。

果てしない砂の海のほか、何もありません。

 

ズーロジスト キャメルでは、ローズ、ジャスミン、ジューシーなドライフルーツの美しい香りに、インセンス、ミルラ、アンバー、シナモンの魅惑のブレンドが合わさっていきます。

そしてすぐに、アニマリックなムスクや本物のウードと出会い、貴方をリッチなタペストリーで包むかのよう。

この官能的な香りのキャラバンは、永遠の砂漠を征くラクダの長く孤独な旅へと貴方を連れ出します。

ーZOOLOGIST公式ホームページより(訳・たゆた)

ドライフルーツを中心としたオリエンタル香水

さて、香りについて。

香水・キャメルの中心に居るのは、フルーツの甘みや酸味です。

フルーツといってもフレッシュな果汁感はなく、ドライフルーツのもっちりした香りとなっています。

トップノートにはドライフルーツやデーツ(ナツメヤシの実)がリストされていますが、それほど甘くはありません。

デーツの持つ、糖分が結晶化してジャリジャリしてる感じや、黒糖のようなこっくりした甘さは感じませんでした。

この香水に登場するドライフルーツは、キャメル色したウイスキーにスパイスをたっぷりと混ぜ、そこに漬け込んだレーズンのよう。

お子様は食べちゃダメ。大人だけのデザートです。

話は変わりますが、キャメルは”トルコ感”のあるオリエンタルな香り。

キャメルの調香は、ニシャネ(トルコのニッチ香水ブランド)の作品もいくつか手掛けていらっしゃるクリスチャン・カーボネル(=クリス・モーリス)氏です。

彼の作るオリエンタル香水は、本当に素晴らしいですよね!

ニシャネ/ネフスも同氏の作品ですが、キャメルはネフスを軽くしてドライフルーツを強調したような香りに思えました。

★「ドライフルーツの香り」が好きな方はこちらの記事もオススメです。

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参考:ZOOLOGIST公式ホームページ「Zoologist Camel Deluxe Bottle」https://www.zoologistperfumes.com/collections/all/products/zoologist-camel-deluxe-bottle

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