年末ですね~。
皆さま2024年はどんな年でしたでしょうか。
私は子ども関連でアタフタしつつ、それなりに充実した一年だったかな。成長はしてないけど。
さて、今年も香水関連の振り返りをしながら、買って良かった・オススメ香水5選をご紹介していきたいと思います。
●2023年・買って良かった香水はこちら↓
2023年も、残すところ十日少々となりました!今年もあっという間に終わってしまいましたね~。 このページでは、2023年の香水関連の振り返りと、今年買って良かった・オススメ香水5選をご紹介したいと思います。[…]
2024年の香水について
今年は、どんな系統の香水が流行った?
今年は「パチョリ香水」が流行っているように感じました。
9月に発売された「ゲラン/ラールエラマティエール パチュリ パリ」や「フエギア1833/ノクトゥルナ」の印象が強かったのかな。
上記2つはパチョリを中心とした香りで、どちらも「夜」をイメージして作られています。
ゲランのアクアアレゴリアにも「アプソリュ アレゴリア」のシリーズが出てきましたが、これも「中東・夜の庭園」がテーマ。
パチョリは墨汁やカビ、濡れた土、甘くない純ココア、ナッツのような香りがします。
暗く落ち着いた香りなので、「夜」のイメージにぴったりですね。
もう一つ感じた傾向としては、「高級ラインが出まくっている」ということ。
例えば、ディオール香水の中でハイエンドラインである「メゾンクリスチャンディオール」のシリーズに、さらに濃厚リッチで高価な「エスプリ ドゥ パルファン」が出たのは9月のこと。
昨年11月にゲランのラールエラマティエール(これも高級ライン)にさらにリッチな「エキストレ」のシリーズが出ましたが、これと同じような流れですよね。
「手頃な価格でシンプル・良質な香りを」と謳っていたオブヴィアスからも、高級ラインにあたる「ハイ スタンダード」コレクションが出た事も個人的には衝撃的でした。
ニッチ香水は大手ブランド高級ラインくらいの価格帯のものも多いですが、ニッチ香水が広まったことで、それが香水の標準価格みたいになってきた気がする…。
2025年も、この流れは続きそうだなぁ。
私の香水活動の振り返り
今年度は子が受験生でして、今年初めに貰った塾代の年間概算がおっっそろしい額面だったため、「今年は香水一本も買わないぞ~」と思っていたのですが、無理でしたー。
もうね、1月の時点で買ってたからね。全然無理だった。
今年”箱”で試して良かったブランドは、ザ マーチャント オブ ヴェニス。
5mlサイズのディスカバリーを買ったので、まだまだ無くならないけど、このブランドは使い切ったらどれか購入したいと思っています。
ザマーチャントオブヴェニスのセット届いた📦 ̖́-
写真の矢印みたいなシール。みんなどうやって開けてるんだろ。私だいたいカッターで切るんだけど、シール付いたままも気になるんだよねー。
シールなくて良いんだけどなぁ。「新品です」の証🤔? pic.twitter.com/qxmjty8sU7
— たゆた (@tayutahu_kosui) June 18, 2024
ちなみに、今年レビューした中で一番感動したのは「パルファンサトリ/コケシミズ」。
今回は「PARFUM SATORI(パルファン サトリ)苔清水・コケシミズ オードパルファン」について、どんな香りかご紹介したいと思います。コケシミズは、濡れた岩肌や土、濃い緑、そして澄んだ水の香りです。「雨に濡[…]
私はパチョリ、モス、ベチバーなどの土っぽい香り(アーシーな香り)は苦手なのですが、コケシミズはアーシーな系統がたっぷり出てくるのにとっても良かった!
とくにモスは苦手なのですが、モスではなくちゃんと”苔”の香りで、それがすごく印象的でした。
【2024年】今年 買って良かった香水、5選
それでは「今年買って良かった香水、5選・2024年」をご紹介したいと思います。
ランキング形式ではなく、購入日順に掲載します!
ドルセー/あなたの唇で E.Q. オードパルファム
ブランド:D’ORSAY(ドルセー)
タイトル:Sur tes lévres. E.Q.(あなたの唇で E.Q.)
香調:パウダリー
調香:ドミニク・ロピオン
発表:2023年
トップノート:ピンクペッパー、アンバー
ミドルノート:アイリス、ジャスミン
ラストノート:カシュメラン、パチョリ
付け始めは甘酸っぱく、次第にアイリスのパウダリーフローラルが出てきます。
そしてこの粉っぽい甘さにパチョリが少量重なることで、色気のある香りに。
最後はムスキーな香りが肌に残ります。
柔らかい香調ですし、香り立ちも穏やか。
パウダリー香水が大丈夫でしたら、この香りが好きな方は多いのではないでしょうか。
モンタル/ダークバニラ オードパルファム
ブランド:MONTALE PARIS(モンタル)
タイトル:Dark Vanilla Eau de Parfum(ダーク バニラ オードパルファム)
香調:グルマン
調香師:ー
発表:2020年
トップノート:ピンクペッパー、カルダモン、レモン、サフラン、クミン、コリアンダー
ミドルノート:レザー、サンダルウッド、カンボジア産ウード、パチョリ
ラストノート:バニラ、アンバー、ムスク
黒糖のようなコクと苦みのあるカラメルのような香り。
これは数年前からサンプルを試していて、ずっと欲しいと思っていた香水です。
サンプルで試していたころはウードやレザーがあまり強く出なかったのですが、ボトルで付けているとこれらもしっかり感じます。
よりダークになって、陰鬱なバニラが非常に良い。とても良いぞー。
セルジュルタンスみたいな「暗いかっこよさ」がお好きな方は、ダークバニラもお好きかも。
●詳しい香りの説明はこちら↓
今回は「MONTALE PARIS(モンタル)ダーク バニラ オードパルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。 ダークバニラは、プリンのカラメルのような、苦みを含んだ甘い香りの香水です。どん[…]
シャネル/レ ゼクスクルジフ N°22 オードゥパルファム
ブランド:CHANEL(シャネル)
タイトル:N°22 Eau de parfum(ナンバー22 オードゥパルファン)
香調:アルデヒド、フローラル
調香師:ジャック・ポルジュ
発表:2016年
トップノート:アルデヒド、スズラン、ネロリ
ミドルノート: イランイラン、チューベローズ、ジャスミン、ローズ
ラストノート:バニラ、ベチバー
シャネルのハイエンドラインにあたる「レ ゼクスクルジフ」コレクションの中の一本です。
今年、こちらのシリーズはガツンと値上げがあり、その前に駆け込みで購入しました。
(でも値上げしてなお、海外公式価格より日本価格の方が安いです。来年あたり、また上がるんじゃなかろうか。)
香りはすごくNo.5に似ていますが、No.22の方が軽やかです。
チューベローズを中心としたフローラル要素もある香水なのですが、私はあまりこれを感じません。
ゼクスクルジフらしいパウダリーさやクラシックな雰囲気も、しっかり楽しめる香水です。
ラ ニュイ/スクリャービン 昆虫 オードパルファン
ブランド:La Nuit parfum(ラ ニュイ)
タイトル:SCRIABIN Sonata No.10 “Les Insectes” Eau de Parfum(スクリャービン ピアノソナタ第10番『昆虫』 オードパルファン)
香調:ウッディー、スパイシー
調香師:沙里
発表:2022年
トニックノート:グレープフルーツ
ドミナントノート:シダーウッド、スパイス数種
サブドミナントノート:ベンゾイン
クラシック音楽を香水で表現する日本のブランド「ラ ニュイ パルファン」。
こちらはロシアの作曲家、アレクサンドル・スクリャービンのピアノソナタ第10番『昆虫」をイメージして作られた香水です。
クラシック音楽はよく知らないので、香りのコンセプトではなく香りそのものに惹かれて購入しました。
購入後、ピアノソナタ第10番を聞いてみましたが、私には「昆虫っぽいな」というのがあまりピンと来ず…。
香水を付けながら音楽をじっくり聴くという事を今までしたことが無かったのですが、香りと音を組み合わせて楽しむのはなかなか新鮮で面白かったです。
香りはクラフトコーラのようなシュワシュワしたウッディーで、スパイシーさも効いており、こちらも面白いです。
アールフレグランス/辻が花 オードパルファン
ブランド:R fragrance(アールフレグランス)
タイトル:辻が花/TSUJIGAHANA Eau de Parfum(つじがはな オードパルファム)
香調:パウダリー、フローラル
調香師:村井 千尋
発表:2018年
トップノート:葡萄(葉・果皮)、イランイラン、クローブ
ミドルノート:藤、すみれ
ラストノート:ヘリオトロープ、ムスク、白檀(サンダルウッド)
着物に用いられる染めの技法の一つ、辻が花をテーマに作られた香水です。
ブドウとイランイランから始まり、藤の花やサンダルウッドもしっかり感じます。
全体的にパウダリーで、華やかさと共にたおやかさも感じられるような香り。
特に良いと思ったのはイランイランの部分で、グリーンさと共に香ることで生花みたいになっています。
香水だけでなく着物がお好きな方にも、ぜひオススメしたい香りです。
●詳しい香りの説明はこちら↓
今回は「R fragrance(アールフレグランス)辻が花 オードパルファン」について、どんな香りかご紹介したいと思います。辻が花は、葡萄やイランイラン、藤の甘い香りにサンダルウッドが重なる香水です。本ページ後半で[…]
まとめ
今回は、2024年の香水たちを振り返ってみました。
今年は例年に比べて、香りの発掘作業(出会いを求めて試しまくる)がやや不十分だったとちょっと反省。
来年は生活環境が大きく変わる予定なので、今年よりもさらに時間的に厳しくなるかもな~。
でもわたし負けない。時間作って試しまくってみせる!
関西の香水取り扱い店で高速クンクンしていたら、それきっと私です。そっとしておいてください。
2024年も、素敵な香りを生み出してくださった調香師さんと香水メゾン、全然香水ネタじゃなくてもイイネ・リプくださり仲良くしてくれるX香水沼の皆さま、そしてもちろん、たゆたふ香水をご覧頂き支えてくださった読者の皆さま、本当にありがとうございました。
来年も沢山の良い香水に出会えますように…。
2025年も、皆様にとっても、たゆたふ香水にとっても良い一年であることを願っております。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。