今回は「PENHALIGON’S(ペンハリガン)ザ トラジェディ オブ ロード ジョージ(ジョージ卿の悲劇)オードパルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
ザ トラジェディ オブ ロード ジョージは、ラムと石けん調の匂いに軽めのウッディーを重ねた香り。
ポートレート コレクションの中心的人物、ジョージ卿の香水です。
この記事はこんな方にオススメ!
・ペンハリガン、ジョージ卿の悲劇の香りについて詳しく知りたい
・石けん系のメンズ香水が欲しい
・物語のある香水が好き
PENHALIGON’S(ペンハリガン)ザ トラジェディ オブ ロード ジョージとは?
香水の基本情報
タイトル:THE TRAGEDY OF LORD GEORGE Eau de Parfum(ザ トラジェディ オブ ロード ジョージ/ジョージ卿の悲劇 オードパルファム)
ブランド:PENHALIGON’S(ペンハリガン)
香調:ウッディー、ソーピー
調香師:Alberto Morillas(アルベルト・モリヤス)
発表:2016年
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トップノート:ラム酒
ミドルノート:トンカビーン、シェービングソープ、ラベンダー
ラストノート:アンブロックス、ベチバー、シダーウッド
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:7.5~8時間程度
放香性:★★★☆☆ やや強い
ザ トラジェディ オブ ロード ジョージ(ジョージ卿の悲劇)はどんな香り?
トップノート:スパイスとゴールドラム(15分)
シナモン、ナツメグ、カルダモン、ホワイトペッパーを混ぜたようなスパイシーさと、軽めの木の香りでスタートする。
5分程すると、ゴールドラムのような甘さや木樽の匂いを含んだ、洋酒系の香りが出てくる。
蒸留酒特有のカッと喉を焼くような強い酒感はなく、マイルドな感じ。
ミドルノート:チューベローズ?と石けん調の香り(1時間20分)
ココナッツやサンオイルのような甘さを感じ始めたら、ミドルノートに入る。
この甘さ、私にはチューベローズの香りに思える。
そこにトップから残るスパイスと、軽めのウッディーが重なっている。
ベース部分には、アニマリックなアルデヒド系の香りがあって、石けんっぽさを加えている。
ラストノート:お香っぽさと寺系ウッディーでドライダウン(6時間)
全体的に香り立ちがマイルドになる。
油脂っぽくアニマリックな石けん調の甘さに、ウッディー・スパイシーな香りを薄く重ねたラストノート。
さらに1~2時間ほどすると、パウダリーで甘いお香っぽさと寺系のウッディーさを混ぜた香りに変化した。
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ザ トラジェディ オブ ロード ジョージの解説と感想
ポートレートの中心的人物、ジョージ卿の香り
イギリスの香水メゾン・ペンハリガンより、2016年にスタートした「ポートレート シリーズ」。
こちらのコレクションでは、想像上の貴族や上流階級の人々をテーマに、香りが作られています。
本ページでは、そんな”ポートレート家”の当主を描いた「THE TRAGEDY OF LORD GEORGE(ザ トラジェディ オブ ロード ジョージ)-ジョージ卿の悲劇-」の香りをご紹介しています。
(抜粋)気高い家長であり、男性的なエレガンスの理想であるジョージ卿が、シェービングソープと温かいラムの香りと共にお迎えします。
しかし、伝統の裏にはどんな秘密が隠されているのでしょうか?
”ポートレート家”の当主であり頭脳明晰なジョージ卿は、伝統的な男らしさとスマートさを、わずかなミステリーと共に表現しています。
ーペンハリガン公式HPより(たゆた訳)
こちらのジョージ卿、実はクララという女性と愛人関係にあり、子どもまで儲けているんですよね。
この香水の邦題は「ジョージ卿の悲劇」なのですが、これは妻であるブランシュ夫人に報復される”悲劇”でしょう。
(夫人の方は「ブランシュ夫人の復讐」というタイトルですw)
ちなみにポートレートシリーズでは登場人物にそれぞれ動物のモチーフが与えられていますが、ジョージ卿は威厳を象徴する「牡鹿」。
美しく堂々たる角を持っていても、やはり草食動物。
ブランシュ夫人(ヒョウのモチーフ)には敵わないのよ…といったウィットを感じさせますよね。
ラムと石けん調の香りに、軽めウッディーを重ねて
さて、香りについて。
タイトルには「悲劇」という言葉が使われているものの、悲しく暗い香りではありません。
ジョージ卿は、ラム酒と石けん調の匂いにウッディーが重なった、落ち着きのある香り。
お酒の香りについては、日本の公式販売店であるラトリエデパルファムによると「ブランデー」となっていますが、ペンハリガン公式では「ラム酒」と記されています。私もラムの香りに感じました。
ダークラムほどまったりしておらず、もう少し軽さのあるお酒の香りです。
ところで、調べて分かったノート(「基本情報」の項目に載せています)と、私が実際に感じた香りには結構違いがあって。
私は、香りの上の層からスパイス、ラム、サンオイル系のチューベローズ、ソーピー&アニマリックなアルデヒド、パウダリーなお香…と重なっているように感じました。
そして全体を覆うように、軽めのウッディーさが香っている形。
ジョージ卿はフゼアにも分類される香水のようですが、フゼアっぽさは少ないんじゃないかな。
メンズ寄りの香調ですが、途中出てくるチューベローズのような甘さやソーピーさ、ラストで出てくるパウダリーさ等に、レディース的な側面も感じさせました。
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参考:PENHALIGON’Sホームページ「THE TRAGEDY OF LORD GEORGE」https://www.penhaligons.com/uk/en/product/the-tragedy-of-lord-george-000000000065173406