今回は「Maison Margiela(メゾンマルジェラ)レプリカ ジャズクラブ オードトワレ」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
ジャズクラブは、ラムやウイスキーといったお酒とタバコリーフのスパイシーな香り。
後半は甘さも強くなり、ゆったりと温もりある香りが楽しめます。
この記事はこんな方にオススメ!
・マルジェラ、ジャズクラブの香りについて詳しく知りたい
・タバコやお酒の香りが好き
・メンズ系の香調で甘い香りを探している
Maison Margiela(メゾンマルジェラ)ジャズクラブとは?
香水の基本情報
タイトル:REPLICA Jazz Club Eau de toilette(レプリカ ジャズクラブ オードトワレ)
ブランド:Maison Margiela(メゾン マルジェラ)
香調:レザリー、ウッディー
調香師:Aliénor Massenet(アリエノール・マスネ)
発表:2013年
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![]() | メゾン マルジェラ Maison Margiela レプリカ ジャズクラブ 30ml EDT SP fs 【香水】【即納】 |

トップノート:ピンクペッパー、ネロリ、レモン
ミドルノート:ラム、クラリセージ、ジャワ産ベチバー
ラストノート:タバコ アブソリュート、バニラ、スティラックス
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:7~7.5時間程度
放香性:★★★★☆ 強い

ジャズクラブはどんな香り?
トップノート:レモンとウイスキーと消毒薬(20分)
「レモンを絞り入れたウイスキー」のような、お酒系の香りから始まる。
そこにピンクペッパーのフルーティーでウェットなスパイシーさと、ホワイトペッパー系のドライなスパイシーさが少量混じっている。
5分程するとレザーを表現するような薬品っぽさも出てきたが、これは「革のなめし剤」ではなく「消毒薬」の匂いが近いと思った。
ミドルノート:ラムとタバコリーフとバニラ(1時間)
ウイスキー系の鋭さのある洋酒だったものが、ラム系のとろみとコクある甘さを持った香りに変化してくる。
それと同時にトップから続く消毒薬系の匂いとタバコリーフのスパイシーさ、そしてバニラの甘さも混じり出す。
ラストノート:樹脂とパウダリーな甘さ(6時間)
樹脂系のウッディーさや甘み、しっとりウェットなバニラの甘みを中心にドライダウンに向かう。
ラムやタバコリーフ、薬品系のレザリーな香りも残っていて、ダークでまったりした雰囲気。
最終的にはアンバー系の辛さと甘さを持った樹脂の香りと、パウダリーなトンカビーン系の甘さが長く肌に残った。
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ジャズクラブの解説と感想
心地よいジャズと葉巻とお酒の香り

メゾンマルジェラの思い出・記憶を呼び起こすフレグランスライン、REPLICA(レプリカ)シリーズ。
2013年に登場した「Jazz Club(ジャズクラブ)」は、ニューヨーク・マンハッタンにあるプライベートジャズクラブをテーマにした香りです。
(抜粋)優雅な葉巻のスモーキーな香りが室内を満たし、濃厚なウイスキーやコニャック、ラムの温もりを楽しむ。
ブルックリンのプライベートジャズクラブの住所を語り継ぐ――そんな伝統は、世代を超えて続いています。
地下のバーに入ると、スパイシーでウッディーな香りが快活で親密な雰囲気へと誘います。
聞いて。カクテルを準備するチャリンチャリンという音。ピアノやコントラバス、サックスが奏でるジャズの柔らかな音色とエネルギッシュな会話…。
メゾンマルジェラの香水・ジャズクラブは、タバコリーフアブソリュートとピンクペッパーがミックスされた高級葉巻の優雅なブーケです。
このうっとりするようなオードトワレは、バニラビーンズとラムアブソリュートのカクテルの絶妙で豊かな香りを再現しています。
-メゾンマルジェラ公式ホームページより(たゆた訳)
地下にある秘密のジャズクラブ。
そこに辿り着けるのは、信頼のおける仲間から住所を教えてもらった者のみ。
薄暗い照明に心地よいジャズの音色。そしてタバコの煙と味わい深いお酒の香り。
レプリカ ジャズクラブは、そんな場所と時間の記憶を再現しているのですね。
クセの少ないレザーノートと多様な甘さが印象的

さて、ジャズクラブを肌に一噴き。
この香水を構成しているのは、ざっくり「レザー、お酒、タバコ、甘さ、ウッディー」といった要素です。
ジャズクラブを付けて最も印象に残るのは、革張りのソファーを表現するようなレザーノート。
レザー系の香りでは、なめし剤のようなツンとした薬品っぽさを感じることが多いです。
ジャズクラブの中でもそれはあるのですが、なめし剤のような刺激的な感じではなくもっとソフトで癖が少ない。
消毒薬(マキロン系)の匂いが近いと思ったのですが、レザーノートが得意ではない私にも、この香りはとても心地よく感じられました。
さて、中盤から後半にかけては、甘さも強く出てきます。
この甘さの部分は結構複雑で、ラムの持つ黒糖様の甘さやバニラの甘さ、樹脂系のウッディーな甘さ、パウダリーなトンカビーン系の甘さなど多様な香りで構成されています。
そしてこの甘さが、温もりやゆったりした時間の流れを演出してくれるのです。
『オレンジ色の温もりある灯り。飴色に使い込まれた無垢材のテーブルと革張りのソファー。
一杯目はウイスキー、二杯目はラム。いずれもストレートで。
火を点ける前の葉巻と共に香りをじっくり楽しみながら、日常と切り離された自分の為の時間をただ味わう。』
ジャズクラブは、そんなイメージの香水だと思いました。
コンセプト的にも香り的にも、メンズ向けの香水かと思います。
しかし甘さが強く、レザーやウッディーに重さやクセが少ないので、女性も使いやすいのではないでしょうか。
甘いお酒&タバコ系香水よろしく、拡散性は強め、持続性も強め。
日中よりは、まったり過ごしたい「夜」に似合う香りです。
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参考:Maison Margiela公式ホームページ「REPLICA Jazz Club」https://www.maisonmargiela-fragrances.eu/en_GB/fragrances/by-collection/replica/replica-jazz-club/MM008.html#tab=description