【オブヴィアス】アン ムスクとは?肌に寄り添う透明な香り

今回は「OBVIOUS(オブヴィアス)アン ムスク オードパルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。

アンムスクは、軽やかなシトラス、ウッディーに多様なムスクが重なる香りです。

透明感があり、肌に寄り添うように香るスキンフレグランス。

ページ後半には、使われているムスクの種類とその特徴についての説明も載っています。

この記事はこんな方にオススメ!

・オブヴィアス、アンムスクの香りについて詳しく知りたい

・「自分の肌が良い香りになった」みたいな香水が欲しい

・ムスクが好きだ

OBVIOUS(オブヴィアス)アン ムスクとは?

香水の基本情報

タイトル:UN MUSC Eau de Parfum(アン ムスク オードパルファム)

ブランド:OBVIOUS(オブヴィアス)

香調:ムスキー、シトラス

調香師:Anne-Sophie Behaghel(アンヌ=ソフィー・ベハーゲル)

発表:2020年

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トップノート:イタリア産ベルガモット、マダガスカル産ジンジャー

ミドルノート:インド産アミリス、ハイチ産ヴェチバー、イラン産ガルバナム

ラストノート:グロバリド、ヘルベトリド、アンブレットリド、ムセノン

持続性、強さ、香りのチャート

持続性:5時間程度

放香性:★☆☆☆☆ とても弱い

【オブヴィアス】アンムスクのイメージチャート

アンムスクって、どんな香り?

トップノート:透明感のあるシトラス・ジンジャー(20分)

瑞々しく透明感のあるシトラスから始まる。

ジンジャーの辛みや、和梨のようなフルーティーな甘さも混じっている。

強いシトラスではなく、「フレーバーの付いた水」のように薄っすらした感じで爽やか。

ミドルノート:軽いウッディーノートとムスク(40分)

シトラスの爽やかさとフルーティーなほの甘さを残しつつも、ウッディー・ムスキーへと香りが傾いていく。

生木の断面のような軽いウッディーノートに、清潔感のあるライトなムスクが重なっている。

トップ同様に、フレーバーウォーターのような薄さと透明感を感じる。

ラストノート:途中からムスクをキャッチできなくなる(4時間)

シトラス、フルーティー、ウッディーの軽く淡い香りとムスクが重なる。

石けんっぽいムスク、アニマリックで温かいムスク、パウダリックなアイリス様のムスクを混ぜ合わせ、それをすごーく薄くした感じ。

ラストノート終盤では、ムスクがそこにあるのは分かるのだが、鼻でしっかり捉えることが出来ない。

肌そのものが良い香りを発しているような、スキンフレグランス系の香水。


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解説と感想

白いTシャツのような、清潔感あるスキンフレグランス

バイレードリキッドイマジネールフラパンなどの、新興香水ブランドの立ち上げをサポートしてきたDavid Frossard(ダヴィッド・フロサール)氏。

彼が自身のブランドとして、2020年・秋にローンチしたのがOBVIOUS(オブヴィアス)です。

OBVIOUSは「明らか」「明白」という意味。

シンプルで”まっさらな白いTシャツ”のようなスタイルの香りが、このブランドの特徴となっています。

本ページでご紹介している「UN MUSC(アンムスク)」は、ブランド代表作の一つ。

「快適で優雅な第二の皮膚」をテーマに生み出された、肌にフィットする「スキンフレグランス」です。

香水と肌が完璧な共生を成し、ありのままの自分という稀有なエレガンスに昇華させる時、アンムスクは姿を現します。

最も美しく柔らかな白いTシャツのように気楽に纏えるこのフレグランスは、時代を超え普及の名作となるでしょう。

ジンジャー、ベルガモット、ベチバーの香りは、非常に透明度が高く包み込むような清潔感あるホワイトムスクに、新鮮さと個性をもたらします。

ーOBVIOUS公式ホームページより(たゆた訳)

多彩なムスクが織りなす香り

”第二の皮膚”と謳うだけあって、アンムスクは肌なじみが良く、とてもシンプルな香りです。

シトラスのすっきりした香り、アミリスの生木のような香り、軽めのムスク。

これらが濃淡を描きながら、穏やかに香り続けます。

ラストノートにリストされているグロバリド、ヘルベトリド、アンブレットリド、ムセノンは全てムスク系合成香料ですが、香りが少しずつ違います。

その特徴を以下にまとめてみました。

  • ●Globalide(グロバリド/グローバライド)
    ラクトン型の大環状ムスク。ワックス様のクリーミーで甘いムスク香を持つ。持続力に優れる。
  • ●Helvetolide(ヘルベトリド/ヘルベットライド)
    脂環式ムスク。ペアー調のフルーティーさを含んだムスク香。持続力にやや劣るがトップから効果的に香る。フローラルノートをリフトアップし、フルーティーノートを滑らかにする。
  • ●Ambrettolide(アンブレットリド/アンブレットライド)
    ラクトン型の大環状ムスク。アンブレットシードに含まれる天然ムスクの香気を有する。フルーティーさを伴う、石けん様の甘いムスク香。
  • ●Muscenone(ムセノン/ムスセノン)
    ケトン型の大環状ムスク。天然ムスクの重要な香り成分であるムスコンに似ており、リッチでアニマリックなボリューム感ある温かいムスク香を持つ。

アンムスクを付けていると、フレーバーウォーターみたいだなと感じます。

水のように味が全くない訳ではなく、ジュースのように口の中に長々と後味を残すこともない。

そんな儚さがあるので、2~3時間程で香りが消えてしまうのかと心配になりますが、これが意外と長続き。

前述のとおり、多彩なムスクが香りを下支えしているからなのでしょう。

私の場合、時間が経てば経つほど、ムスクの香りを上手く鼻でキャッチできなくなりました。

でもふとした瞬間に「あ、ムスクが居る」と気付く、不思議な感覚。

『姿は見えずとも気配は感じる』

そんなムスク香が楽しめる香水です。

★「スキンフレグランス」をお探しの方はこちらの記事もオススメです。

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参考:OBVIOUS公式ホームページ「UN MUSC」https://www.obviousparfums.com/en/100ml-size/4-un-musc.html

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